高卒なのに「ハーバード大学院出身」ってことにしたり、熊本出身の日本人なのに「ニューヨーク生まれのハーフ」だと言ったり、恵比寿の小さな雑居ビルが事務所なのに「アメリカに本社を持つ国際経営コンサルタント」と名乗ったり…。
そんな「学歴・経歴」詐称疑惑が話題になったショーンK氏。学生時代のあだ名は“ホラッチョ川上”だったという。
しかし、あれほどの大ホラッチョではなくても、小さなホラッチョならば誰もが吹いたことがあるはず。そこで、身近なあるある“小さなショーンK体験”を集めてみると…。
まずは王道「学歴・経歴編」。当然、採用場面では多くなる。
【営業トップ】 「転職の面接で『前の会社で営業成績がナンバーワンだった』という人は多い。でも、ちょっと調べると、その会社は部署ごとに、しかも3ヵ月に1回表彰があったりする」(34歳・人材派遣)
大学や就職での「実は○○に受かってた」話も多い。
【早慶受かってた】 「会社の同僚で『大学受験で早慶も受かってたけど、グローバリズムの時代だからアメリカの大学に行った』というやつがいる。本当に受かったのかは不明」(27歳・IT)
【内定もらってた】 「『(三井)物産と伊藤忠から内定もらってたけど、冒険したくてこのベンチャーに来たんだ』と、同期が社外で語っていることが発覚。まあ、確認しようがないんだけどね」(23歳・IT)
そして、会社勤めをしてからも、見栄なのか自己PRなのか…。
【OB訪問】 「OB訪問にやって来た女子学生に『俺が東京オリンピックを動かしている』と語っていたウチ(広告代理店)の若手社員。入社3年目にそんな仕事を任せるはずないが、学生だと意外と信じてくれるらしい(笑)」(28歳・広告代理店)
【アレオレ詐欺】 「合コンで、ウチ(レコード会社)から出したヒット曲をことごとく『あれ担当してるの、俺』と偽る同僚」(25歳・レコード会社)
この手の“小さなショーンK”は、最近では「アレオレ詐欺」と呼ばれているほど詐称する人間が一般化? そして、文字にするとあまりにくだらないが、その場面では真剣なのが下半身にまつわる“ショーンK”。
【初体験】 「僕の初体験は大学3年のとき。人より遅めで恥ずかしいので『高校3年』と言っている」(26歳・医療)
【経験人数】 「これまでの経験人数がふたりとは言えず、『5人くらい』と少し多く言っている」(32歳・メーカー)
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小さな結論。誰の心の中にも、“小さなショーンK”は潜んでいる…。というわけで、発売中の『週刊プレイボーイ』15号では、この他にも“ショーンK”あるあるをご紹介!
(取材・文/村上隆保 取材/池野佐知子 久野勇)
●週刊プレイボーイ15号(3月28日発売)「俺の中の小さなショーンK」より