家族公認ならいくら遊んでもいいじゃん!というのはあまりにも子供じみた発想。

ベストセラー『五体不満足』の著者として知られ、今夏の参議院選の出馬も噂されていた乙武洋匡氏の不倫を『週刊新潮』がスクープ。妻と連名で謝罪文を出したものの、それが火に油を注ぐ結果に…。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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「私にも責任の一端があると感じております」「私も深く反省しております」という乙武洋匡(おとたけ・ひろただ)氏の妻の謝罪コメント。

「妻がちゃんと夫を満足させていなかったからこんなことになるんだ!」と言いそうな人たちに向けての謝罪でしょうか。

それと乙武氏が自民党から参議院選に出るといわれていたことと関係があるのかはわからないけど、今どき「どこの昭和の政治家の奥さんだ!?」という印象です。

仮に本人の気持ちだとしても、夫に対する印象を良くするどころか逆効果になってしまうことが予測できなかったのか…。

夫婦のことは他人にはわかりません。ただ、もし「子育てで忙しい妻にさらなる心理的・身体的な負担をかけないために納得ずくでそうしていた」のだとしても、複数と派手に遊んでいた様子からは女性への敬意はかけらも感じられません。

家族公認ならいくら遊んでもいいじゃん!というのはあまりにも子供じみた発想。「こんな人が小学校の先生だったの!?」とドン引き。思わず、子供部屋の本棚に並んだ乙武氏の小説『だいじょうぶ3組』に向かって「だいじょうぶじゃねえよ! しかも5組かよ!」と叫んだのでした。

小島慶子(Kojima Keiko)タレント・エッセイスト。乙武さんとは何度か対談をしたことがある。その際にツーショットの写真も撮ったが、セクシーツーショットとしてはバラまかれなかった模様