大人の習い事といえば語学や資格取得が代表的だったが、最近は「恋愛術」を学ぶ人が増えているという。数十万円するような講座にも申し込みが殺到し、人気になっているのだ。
代表的なものでは、藤沢数希氏が提唱している「恋愛工学」(心理学や生物学の研究を恋愛に応用したもの)がある。モテない男性でも口説き方のノウハウを学ぶことで、恋愛の達人になれると謳(うた)っているのだ。
確かに、モテたいという男の性(さが)は理解できる。しかし、そんな大金を払ってまで講義を受ける必要があるのかは、議論が分かれるところだろう。
『週刊プレイボーイ』で対談コラム「帰ってきた!なんかヘンだよね」を連載中の“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏は、こうしたビジネスそのものについては懐疑的でありつつも、恋愛術を教えることには意外な効果が期待できるという。
それは、テロの抑止だ。堀江氏は言う。
「最近のテロや大量殺人には、独身男性の性欲に関係するものも多いとみているんだよね。だから、性欲をうまく処理すれば、逆にテロを減らすことができるんじゃないかとも思ってるんだ。あと大量殺人って、基本的に男性が起こすことが多い気がするんだよ。だから、恋愛学みたいなのを流行らせたら、テロリストは減る可能性はあると思う」
一方、「でも、身もふたもない話をすると、ブサイクだったり貧乏だったりしたら、恋愛するにもハードルが高すぎませんか?」とひろゆき氏は疑問を呈する。
「VRやARみたいに、生身の人間を必要としないで性欲を解消する仕組みはスゲーありだと思います。ですけど、根本的な問題として、全員が性欲解消できる状態ってのはありえないと思うんですよ。
ってのも、いつの時代も女性は相対的に魅力のある男性を選びます。これはもう普遍的なことだと思うので、いつの時代にもあぶれる人は一定の割合で必ず出てきちゃうんですよね。そんで、あぶれる人はいくらお金を払っても、あぶれたままになってしまう」
こうした意見はありつつも、堀江氏は「もちろん、100%はありえないよ。でも少しはいい方向に行くでしょ」と恋愛術の広がりに希望を見ている様子だ。
この対談全文は現在、グラジャパ!で発売中の『週刊プレイボーイ』36号に掲載。堀江氏が恋愛による犯罪抑止のために、さらなる意外な提言も行なっているので、是非お読みいただきたい。
(イラスト/西アズナブル)