10升の米と40kgの餡を使い、地域のご婦人10人以上が、約3時間半かけて作ったジャンボおはぎ。さまざまな日本一の記録をデータ化する『日本一ネット』に申請予定 10升の米と40kgの餡を使い、地域のご婦人10人以上が、約3時間半かけて作ったジャンボおはぎ。さまざまな日本一の記録をデータ化する『日本一ネット』に申請予定

10月9日、千葉県君津市鹿野山(かのうざん)の神野寺(じんやじ)で行なわれた天狗(てんぐ)様のお祭りに、全長121cm、約70kgのジャンボおはぎが登場した。

これは一般的なおはぎの780個分に相当し、計算してみると総カロリーは約13万5000キロカロリー!

なぜ、こんな規格外のおはぎを作ったのか? 町のボランティアグループ鹿野山・愛彩(あいさい)の会の会長・小出勝美氏が言う。

「過疎化の影響もあり、一昨年は祭りにたった20人しか人が来ませんでした。人を呼ぶアイデアを話し合うと、100歳を超える長老たちが、『昔は寺で行事があると、おはぎを振る舞った』と教えてくれたんです」

昨年、110cmのおはぎを作るとなんと、400人以上が祭りに詰めかけたとか。今年は、さらに大きくなったおはぎを約1000個に取り分け振る舞ったが、これもあっという間になくなる人気ぶり。

これには小出会長も「来年は、もっと大きなおはぎを作ります!」と力こぶ。果たして棚ぼたならぬ、“棚おは”な町おこしとなるか?

さてさて数年後には、どれくらい大きなおはぎが作られているのか、今から楽しみだ。

 8人がかりで担ぎ上げ、神野寺・奥の院に奉納。祈祷後、取り分け参拝客に振る舞った 8人がかりで担ぎ上げ、神野寺・奥の院に奉納。祈祷後、取り分け参拝客に振る舞った

(撮影/村上庄吾)