今の日本は人口が減って経済も縮小しているから、地方を支えられなくなっている 今の日本は人口が減って経済も縮小しているから、地方を支えられなくなっている

地方で顕著な公共インフラの老朽化が深刻化している。

『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が、"政局なんかより重要"なこの問題について前編に続き議論する!

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ひろ そして、田舎の大して使わないインフラは、なくすのが賢明な気がしますけどね。今の日本は、一定の人口密度を満たさない地域は切り捨てて、都市部にいろいろな機能を集中していかなければならない状況ですから。地方のほとんど使われない公共インフラの整備に多くのお金を使ってたら、都心部まで共倒れしますよ。

ホリ そう。これは限られた財源を「限界集落に使うか」それとも「将来のために使うか」って話なのに、なかなか理解してもらえないんだよな。

ひろ きっと、「なんとかなるでしょう」ってことで、今後も何も解決されないまま進むんでしょうね。で、結局、子孫が困ると。

ホリ ツケをひたすら子孫に回すいつものパターンね。

ひろ 年金の構造と一緒ですよね。このままいくと確実に子供や孫世代に大きな負担がかかる。だから年金を少しカットしようとするけれども、そうすると年金をもらっている世代が大反発する。

ホリ 年金をカットしようとすると「私を殺す気か!」という高齢者もいるんでしょ?

ひろ "シルバーデモクラシー"なんていわれるように、高齢者たちが一番票を持っていますからね。んで、未来の担い手である若者たちは投票できない年齢だったり、そもそも人口が少なかったりしますから。ということで、年金も公共インフラも「今が良ければ、あとは知ったこっちゃない」ってパターンになるというわけです。

ホリ でも、年月がたてばたつほど老朽化は進んでいくし、一方で税収はどんどん落ちていく。つまり、もっと深刻な事態が待っているわけじゃん。そうなると、北海道の夕張市みたいに一度、財政破綻させるしかないかもね。

「我慢してもらう」のか、「未来にツケを回す」のか

ひろ ただ、そうなるとかなり住みにくい街になりそうですよ。破綻後の夕張市を見てみると「住民税が全国最高レベル」「軽自動車税が1.5倍」「260人の市職員は半分以下の約100人に縮小」「市議数が18人から9人に。報酬も40%カット」「行政サービスが減らされ、デイケアサービスを受けるためには引っ越しが必要に」「市内に救急病院がなくなる」って感じらしいです。まあ、これはほんの一例なんでしょうけど。

ホリ とにかく、今の日本は人口が減って経済も縮小しているから、地方を支えられなくなっている。都会だって今のままいけるかわからない。だから「我慢してもらう」のか、「未来にツケを回す」のか。どっちがいいかって話だよ。「ヤバい!」と気づいてからだと手遅れになるよ。

ひろ 本当は、今回の衆議院解散総選挙でも、こういった問題も争点にしなきゃいけなかったんでしょうけどね。

ホリ 政局なんかより、こういう問題のほうが重要だよ。とはいえ、いくらロジカルに政治家が訴えても、有権者はなかなか支持してはくれないだろうけど......。

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき) 1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『無敵の思考―誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(大和書房)