淡路島で父子2代にわたり、乳を出す特異体質の雄ヤギを発見――。
本誌がそんな摩訶(まか)不思議なニュースを伝えたのは今年の6月のこと。
その奇跡の2頭は、ネギ(父、14年に死亡)と息子のコタロウ(3歳)。雄ヤギが乳を出すケースは世界的にも珍しく、いまだに原因はよくわかっていないというのだが、このたび、なんとコタロウの息子のヒカリ(1歳)からも乳が出たのだ!
現地在住の山崎博道獣医師が興奮気味にこう証言する。
「飼い主から『ヒカリのおっぱいが大きくなってきた!』と連絡を受け、指4本分ほどの長さに膨らんだ左乳房を搾ってみると、真っ白なミルクがほとばしったんです。これで3代続けて。信じられません」
甘くてクリーミーだったコタロウの乳と比べると、ヒカリの乳はやや苦くてしょっぱかったが、それもご愛嬌(あいきょう)。
ヒカリには4月に生まれたばかりの雄の子ヤギが1頭いる。もし、この子が将来乳を出せば、4代続けてのミラクル達成だ。こうなると、もう立派な新種? 乳を出す優れモノの雄ヤギとして繁殖させ、世界に大々的に売り出しては?
(取材・文・撮影/ボールルーム)