集客のためなのか 「大学がどんどんおかしな方向に向かっている」?

来年度から、生活保護世帯の子供が大学などに進学する場合、給付金が支給されるという。

これについて、『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が前編に続き、疑問を投げかける。

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ホリ あと「大学に行かないと就職できない」的なキャンペーンに踊らされているのもあると思うな。実際はそんなことないってのは、20年以上前に十分わかっていたんだけどね。見え見えのキャンペーンに多くの学生や親たちが踊らされちゃうんだよな…。

ひろ まあ、だからといって「大学に行くのはムダ」っていうのも乱暴っちゃ乱暴ですけどね。

ホリ そう?

ひろ 起業してクリエイターになるならともかく、みんながみんなそういうわけじゃないですから。やっぱり、一般的な企業に就職するには大卒の学歴が必須だったりしますし。

ホリ でも、時代は変わりつつあるけどね。

ひろ 細かい話ですけど、「日本以外では仕事をしない」っていう覚悟がない限り、大卒のほうが海外の就労ビザの申請がしやすかったりするんですよ。だから僕的にはちゃんとした大学なら行ったほうがいいと思います。

もちろん、数百万円の借金を負ってまで行く価値があるかどうかを見極める必要はありますけどね。んで、社会としては、返済不要の本当の意味での「奨学金」を増やして、成績がいい順に給付していったほうが得だと思います。

ホリ そうだね。ってことで、生活保護世帯に給付するってのはどう考えてもヘンだし、愚策だと思う。そういえば、三重大学の大学院が2018年度入試から「忍者・忍術学」の専門科目を導入するらしいけど、これもヘンな話だよな。

ひろ 三重大学は「忍者文化発祥の地、三重県で『忍者・忍術学』を学びたいという意欲あふれる多くの学生の入学を期待」するってコメントしているらしいですね。

ホリ ビックリだよ。補助金なしでこういうことやる分には自由だし面白いと思うけど、補助金が入ってるわけじゃん。

日本人の志望者数が少ないのに、やたら外国人が多い地方大学も…

ひろ 三重大学は国立大学ですからね。

ホリ そそ。集客のためなのか、「大学がどんどんおかしな方向に向かっている」と言わざるをえないよ。んで、これが役に立たない教員とかの延命策だと思うと、ほんとなんとも言えない複雑な気分になるよね。

ひろ ほかにも、日本人の志望者数が少ないのに、やたら外国人が多い地方大学もどうかと思います。これって、補助金として外国人の教育費用を日本人が支払ってるだけですから。

ホリ というより、補助金を半ば不正に取りながら、留学という名の出稼ぎを幇助(ほうじょ)してると言っても過言ではないよ。

ひろ 確かに学生でも労働できますからね。

ホリ ってことで、今の大学を取り巻く環境は「ヘンなことだらけ」だよな。なんか、世の中のヘンなことをここまで話したの久しぶりじゃね?(笑)

ひろ 一応、連載のタイトルは「なんかヘンだよね…」なんすけどね(笑)。

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき)1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『無敵の思考―誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(大和書房)