北朝鮮微笑み外交の切り札として、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が平昌五輪に送り込んできた北朝鮮美女軍団。
そのラインナップも多彩だ。黒のロシア帽と赤いコートに身を包んだ229人の美女応援団、銀座のクラブママより妖艶な玄松月(ヒョン・ソンウォル)モランボン楽団団長、そして清楚(せいそ)な純白スーツがお似合いの正恩の妹・金与正(ヨジョン)朝鮮労働党第一副部長と、まさに百花繚乱(ひゃっかりょうらん)――。
そのスマイルの裏には日米韓の協調体制にくさびを打ち込み、制裁包囲網を弱めたい北の思惑があることはわかっているのに、彼女たちに微笑まれると、なぜかみんなニヤついてしまう。堅物と評判の文在寅(ムン・ジェイン)大統領もデレデレだ。
「金委員長の狙いは当たったように見えます。微笑み外交を警戒していた韓国世論も今では歓迎一色。南北の融和ムードは一気に高まりました」(韓国紙・東京特派員)
そう、いつまでもニヤついていると後が怖い。美女のスマイル攻勢の次には、おっかない刈り上げクン(金正恩委員長)とのタフな外交交渉が待っていることをお忘れなく。
(写真/JMPA)