「オリジナリティにあふれた日本一の霊柩車(れいきゅうしゃ)を造りたい!」
埼玉県の葬儀会社、熊木式典の熊木雄太郎社長が、イギリスの高級車ベントレー・フライングスパーで白い霊柩車を作ることを決意したのは昨年9月のこと。
しかし、全国に7、8社ある霊柩車専門メーカーに打診するも、改造には高い技術が必要とされることもあり、ことごとく断られてしまう。唯一、手を挙げたのが、富山市にある霊柩車製造会社のカワキタだった。同社の河村賢整(たかなり)社長は言う。
「うちもベントレーを扱うのは初めてでした。切断直前、社員に『本当に……切るんですか?』と聞かれたときは『俺が責任を取る』と言いながら声は震えてました(笑)」
改造費も含めて総額2700万円という、過去に例を見ない霊柩車は2月13日、めでたく納車。熊木社長は「普段はどの霊柩車を使用するか選んでいただくことはありませんが、ご要望があれば対応します」とのこと。
う~ん、早く乗りたいっ!?
(撮影/村上庄吾)