ファンに還元するサービスだから賛成だという沙英ちゃん

神保町☆女子大生Cafe」第80回。現役女子大生たちが、旬で話題の流行りネタについて言いたい放題のから騒ぎしちゃいます!

2月2日、ミュージシャンの岡崎体育さんが自身のファンクラブに“ファンをランクづけするシステム”を導入すると発表し物議を醸(かも)しました。

導入する「bitfan」システムは、グッズ購入やコンテンツの閲覧回数に応じてポイントが貯まり、獲得したポイント数に応じて、受けられる特典も変わるというもの。(現在は一部改変)

高い熱量を持って応援してくれるファンへの恩返しをするためとのことですが、一部の人たちからはファンに優劣をつけることやお金を持っていない中高生が置き去りになることなどを危惧するコメントも相次いぎました。

そこで今回のテーマは、「ファンに優劣をつけるファンクラブに入りたいと思う?」。実際に、好きなアーティストのファンクラブに入っているコたちからもユーザー視点の意見を聞いてみました!

「私はファンクラブには入ったことがありません。それは金銭面に余裕がないからです。小学生時代からアイドルが好きだった私は、小さい頃は親にCDを買ってもらうことくらいしかできませんでした。でもバイトを始めるなどしてお金に余裕ができて握手会などに参加するようになりました。自分のお金をどう使うかは自分次第。すべてのサービスを受けられないわけではないので、多少ならお金を費やしてくれる方に還元するのはいいのではないかと思います」(沙英ちゃん・慶應義塾大学1年・19歳)

「岡崎体育さんのファンをランク付けするファンクラブ、面白いと思います! 最近、課金ゲームも流行っているし、好きなものにお金をかけて、かけた額や熱量の分だけ自分の地位が高くなるような風潮が流行りつつあるのかな。本当に好きなアーティストなら、お金だって熱量だってかけちゃいますもんね!」(葵ちゃん・青山学院大学2年・19歳)

「私は、AAAのファンクラブに入っています。ファンクラブしか手に入れられないものがあるので入りました! ファンクラブ会費は、よく懸念事項として挙げられますが、アーティストの応援費なので払う価値があると思っています!」(花音ちゃん・國學院大學2年・20歳)

「お母さんが歌手のファンクラブに入っています! ファンクラブの人だけの特典とかもあるし、ランク付けという発想は岡崎体育さんらしくて面白いと思います。ファンの人だけのファンクラブではなく、一緒に作り上げている感じがしますね」(愛香ちゃん・お茶の水女子大学1年・19歳)

「ファンをランク付けすることはお金にものを言わせているようでどうかと思う一方、熱心なファンの努力が報われるような気もします。私は他のアーティストのファンクラブに入っていますが、それがそのアーティストの考え方ならこの制度があっても良いと思います」(実乃梨ちゃん・法政大学2年・20歳)

バカにされている感じがする?

「今までのアーティストやアイドルのファンクラブにこのようなポイント制度はなかった気がしますが、ライブやツアーに多く行ったり、グッズを多く買ったりなど、定義は曖昧(あいまい)だけど、いわゆる『強いファン』というのは存在していました。お金を払った分だけ、相応の対価が得られるのは当然のことだと思う。それを運営側がポイントとしてわかりやすく提示してくれるだけ良心的だと思ったし、私なら入りたいな」(鈴鹿ちゃん・明治大学3年・21歳)

「誰のファンクラブにも入っていないです。ファンクラブ特典とかあるけど、“好き度合い”を会員とそうじゃない人で分けるのがちょっと気に入らないからです! なので、岡崎体育の熱量を可視化するような制度も偉そうな感じがしてあんまりいいとは思わない」(麻里奈ちゃん・日本大学1年・19歳)

「ファンをランク付けするのは良いと思います。長く応援しているファンは、最近応援し始めた人と比べたら長く強い想いがあると思うし、たくさんお金をかけていてもコンサート抽選など外れてしまうくらいなら、お金をかけたら当たりやすくなるなどあれば、グッズを買おうという気持ちも強くなるし、自分の応援に対して恩返しをしてもらっていると思えて嬉しいです」(真理絵ちゃん・立教大学1年・19歳)

「私は岡崎さんの考えに賛同します。今までのファン制度を一新する画期的な案であると思います。批判的な意見の中には経済的に不公平であるなどがありますが、岡崎さん自身、お金を多く払ってくれる人に対してだけに頑張るわけでなく、彼自身を向上させる糧(かて)につながるわけですし、元のパフォーマンスをさらにパワーアップさせる結果になるのでいいのではないかと思います」(杏奈ちゃん・明治大学1年・19歳)

「私はファンに優劣をつけている感じがしました。ファンクラブに入ると特典があったりコンサートなどでいい席が取れるかもしれないけれど、ランク付けや優劣を付けられるようになるとお金によって決められていてバカにされている感じがするなと思います」(沙奈ちゃん・法政大学2年・20歳)

世間では賛否両論あるものの、JDたちは、“応援する気持ちを具現化したものがお金”と捉えて、ランク付けする制度に意外と理解を示しているようです。収益などビジネス面だけではなく、話題性や新しいチャレンジという意味合いも含め、関係性を考えさせられるいい機会かも知れません。

今回の騒動もバネに、岡崎さんにもさらなる活躍を期待したいものです。

(取材協力/株式会社KIRINZ)