気象条件が整った日中に街灯で太陽を隠しつつ撮影した花粉光環

3月になってからSNS上などで目撃されるようになった、こちらのレインボーな画像。

実は現在、大散布されている花粉と深い関係があるとか? この画像を撮影した気象研究家の荒木健太郎さんに聞いてみた。

「これは花粉光環と呼ばれる大気光象です。花粉光環は、大気中にスギ花粉などの球形に近い花粉が飛散しているときに、太陽光や月光が花粉の粒子で回折して発生します」

これが発生する時期は?

「現在のように花粉が飛散する季節です。雨上がりで晴れ、そして風の強い日などに発生しやすいです。太陽か月が出ていれば観測できます」

SNSにアップすれば、“いいね!”大増量っぽいんですけど、撮影のコツは?

「前述のような条件が整った日に、太陽や月を建物や電柱で隠すように撮影するのがコツです。スマホでも撮影できます。ただし、太陽を直視するのは目を傷める危険性が高いので気をつけましょう」

観測には目の保護、そして花粉症の方はマスクの装着も忘れずに!

太陽や月を建物や電柱で隠すように撮影するのがコツ

こちらは深夜に月に向けて撮影されたもの。時間帯は特に関係なく、気象条件が整っているときに花粉光環は発生する

(画像提供/荒木健太郎)