福岡県赤村で見つかった前方後円墳型地形は全長450mと巨大

福岡県田川郡(たがわぐん)赤村(あかむら)に巨大な前方後円墳らしき地形が見つかり、卑弥呼(ひみこ)の墓ではないかと注目を浴びている。

卑弥呼が女王として君臨した邪馬台国(やまたいこく)はどこにあったのか? 江戸時代から大論争が続いてきたが、今もって謎のまま。

今回確認されたものが本当に卑弥呼の墓なら、日本の古代史を塗り替える大ニュースとなる。さっそく、その正体を求めて現地で第一発見者を直撃した。

* * *

きっかけは衛星写真だった。第一発見者の福岡県田川郡に住む男性A氏(60歳)が語る。

「今から6年前、グーグルアースで地元の衛星写真を見ていたら、赤村に巨大な前方後円墳のようなものが見えたのです。九州には全長200mを超えるような大きな古墳はない。しかし、この古墳のようなものの全長は約450mと巨大な上、円墳にあたる部分の直径が『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』に卑弥呼の墓と書かれている大きさの約150mと一致したのです」

このA氏は、地元の歴史愛好家が集まる「豊(とよ)の国(くに)古代史研究会」のメンバー。地元に隠れた古墳はないかと、日頃から探していた。

「邪馬台国は九州にあったとの説も根強く残っています。『もしかしたらこれは卑弥呼の墓ではないか?』とも考えましたが裏づけるものが何もない。

ところがその後、『日本書紀』などの歴史書の解釈と長年にわたるフィールドワークから、ここが卑弥呼の墓に間違いないと言ってくれる先生に出会いました。最初は半信半疑でしたが、今では私もここが卑弥呼の墓ではないかと思うようになっています」(A氏)

それにしても全長450mとは巨大。本当に古墳なら大阪府にある国内最大の大仙陵(だいせんりょう)古墳(仁徳[にんとく]天皇陵)の525mに次ぐ規模だ。しかも、赤村は福岡市から東に40kmほど離れた場所にある人口3000人ほどの村で、今まで注目されたこともない。そこに本当に卑弥呼の墓があるのだろうか……。

★専門家が「99%卑弥呼の墓」と語る根拠とは? 記事の全文は『週刊プレイボーイ』22号(5月14日発売)にてお読みいただけます!

(取材・文・撮影/桐島 瞬)