「神保町☆女子大生Cafe」第90回。現役女子大生たちが、旬で話題の流行りネタについて言いたい放題のから騒ぎしちゃいます!
ハリウッドの人気プロデューサーによるセクハラ行為が明るみになって以降、国内外でセクハラに関する話題が取り沙汰されるようになりました。日本でも、福田淳一前財務事務次官の女性記者に対するセクハラ発言が問題に。
しかし、福田氏以上に注目されたのは、この件に対して麻生太郎財務相が「セクハラ罪という罪はない」と擁護した点。セクハラを容認する意図はないとのことですが、彼の失言癖はたびたび非難されているため、今回も女性団体を中心に反発の声が多く上がっています。
そこで今回のテーマは「麻生財務相の『セクハラ罪という罪はない』発言は反省すべき?」。麻生氏は11日にこの発言を撤回しましたが、反省の見られない態度だったため、さらに批判を招いています。
「立場のある人にも関わらず、相次ぐ軽率な発言は見苦しい! 麻生氏のセクハラ発言言及は不快な思いをしながらも空気を壊さないよう意識し、耐える女性への心配りに欠けた発言だと感じます。影響力のある人として言動に気をつけるべき」(岬ちゃん・日本女子大学2年・20歳)
「セクハラする側に悪意はなかったとしても、被害者側の傷は一生消えないと思います。そう考えると、セクハラは大罪!」(陽菜ちゃん・亜細亜大学2年・20歳)
「『セクハラ罪という罪はない』という発言は、福田さんがセクハラ行為を否定しており、公平に意見を尊重するためのもの。それなのに、視聴者の目を引くためにその言葉だけを取ってマスコミが報じているため、このような大事になっていると思います。事をスムーズに進めるために麻生さんはもっと発言の仕方に気を遣い、報道する側はそこまでに至る流れもしっかり伝えるべきだと思います」(梨花ちゃん・聖徳大学3年・21歳)
「最近、セクハラや女性に対しての言動が世間でも気にされてますよね。そんな中でセクハラ罪という罪はないという発言をよくできるなと思います。特に世間が敏感になっている話題なので、もっと発言に責任をもって注意してもらいたいです」(優子ちゃん・明治大学4年・22歳)
「政治家というオフィシャルな立場の人がセクハラ行為を罪ではないと正当化してしまうと、その事実は世間でも正当化され、一般化してしまう危険性があると思います。麻生さんの発言も同様に大きな影響力があるので一挙一動は考慮して言ってほしいなと思います」(舞ちゃん・国学院大学4年・22歳)
「女性の立場になって考えていないと思った。セクハラというものがどれだけ恐怖、精神的な傷となっているのかわかっていないなと。もっと、その気持ちを考えて発言してほしい」(夏菜子ちゃん・中央大学3年・21歳)
世間が敏感なのに軽率!
「確かに、今の法律ではセクハラを咎(とが)めることはできず、セクハラの有無を判断することも困難。しかし、被害者は一生、心に傷を負って生きていくことを忘れないでほしい。セクハラは精神的苦痛による“罪”だと思います」(翔子ちゃん・大妻女子大学3年・21歳)
「麻生太郎財務相が『セクハラは親告罪であり、訴えられなければ罪にはならない』と言っていたことは、個人的には納得しています。ただ言葉足らずなだけだったのではないかと…国民全員が法に精通しているわけでもなく、麻生氏の考えを理解しているわけでもないので。昨今のスキャンダルばかり過剰に取り上げるマスコミの風潮に苦言を呈したかっただけなのかなぁとも思っています」(詩織ちゃん・昭和女子大学3年・21歳)
「今までにセクハラの被害にあった人がこの発言に対してどう感じるか考えてほしい。私はとても軽率な発言だと思いました。被害にあった女性の精神的な傷は大きいと思います」(ちひろちゃん・早稲田大学4年・22歳)
「被害にあった方の心の傷は一生消えないためセクハラというものを罪だとするべきだと思います。これからの社会でのセクハラというものの罪が重いものだと思わせるためにも、このような判断でいいのではないでしょうか」(友理奈ちゃん・学習院大学4年・22歳)
「私は、セクハラは“罰せられない罪”だと思います。男女問わず被害者にトラウマを生むと思うし、なんの罪もない人が苦しむのは理不尽。麻生さんの発言は被害者を傷つけ、また、加害者をある意味、正当化するような発言に感じました。
失言癖があると言われていますが、自分以外の人のことをもっと思いやることで周りの人がクリーンな気持ちで1日を過ごせると思います。他人を思いやることは至極簡単なことのように思えて、なかなか難しいので自分自身も含めて発言には気をつけたいです」(清華ちゃん・法政大学1年・20歳)
マスコミが一部を切り取って歪曲しているのでは?と疑問を抱いているコもいましたが、やはり女性軽視に感じられる発言には否定的な意見が大半でした。安倍政権は、成長戦略の柱として“女性の社会進出”を掲げています。それを後押しするには、まず政治家や範を示すべき人たちが意識改革することから求められているのでは?
(取材協力/株式会社KIRINZ)