休む間もなくボランティア活動をする尾畠さん(78歳)

このお方は、人間の姿をした神様なのか?

8月15日、山口県周防(すおう)大島町で行方不明になっていた2歳の男児を山中で発見した78歳のスーパーボランティア・尾畠春夫(おばた・はるお)さん。

せめてお礼にお風呂と食事を......という家族の申し出も固辞して大分県の自宅へ帰ると、食料の買い出しや準備を済ませ、2日後には次の"現場"である豪雨被災地の広島県呉市へと自ら軽自動車のハンドルを握って走ったのだった。

鮮魚店を畳んでボランティアを始めてから約14年。生活は質素倹約に徹し、地元の無料露天温泉で披露してくれたムダのない肉体美は圧巻だ。

「残りの人生は、これまで頂いた恩を広く浅く返していこうと。ボランティアは自己完結。現地で食べ物や飲み物をもらうことはしないし、自分の安全は自分で守ります」

どんな年齢でも女性のことは「姉さん」と呼び、うれしそうに話す人間くさい神様は、今日も現場で汗を流している。8月27日発売の『週刊プレイボーイ』37号では、尾畠さんに3日間密着。なぜボランティア活動をするようになったのか? 卓越したコミュニケーション能力をどこで身に着けたのか? 普段はどうやって生活しているのか? そして人生哲学まで、じっくり話を聞いている。