"ホリエモン"
こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回のテーマは「発達障害はデメリットか?」。前編では、「得意不得意なんて誰にでもある。それをネガティブにとらえる必要はない」「ネットや技術革新のおかげで、障害を気にしないでできる仕事が増えている」など、ポジティブな考えを語った。

* * *

ひろ あと、聞かれてもいないのにいちいち障害があるとか喧伝(けんでん)しなくてもいいですよね。例えば、堀江さんがなんらかの精神障害を持った人だったとしても、本やメルマガで書いている内容やインタビューなんかで答えた発言、やっていることで評価されるべきで、精神障害を持った人かどうかはどうでもいいことですよね。

ホリ そりゃそうだ。

ひろ だから、「発達障害の僕でもこんなに頑張れた」とかいう人や本とかがありますけど、なんか違和感を覚えるんですよ。そんなのをいちいち言う必要はないんじゃないかなと。

ホリ うん。

ひろ 個々の違いを強調するのは、その違いを社会により意識させることになるわけで、あんまりよくないんじゃないかなと思いますけど。

ホリ でも最近は、発達障害とかADHDとかが、ネタにされることが増えてきたような気がする。

ひろ そうですね。あと、血液型占いでB型の人に対しての差別みたいなものがいまだにあったりしますよね。

ホリ 「B型は自己中心的」とか「B型はルーズ」みたいなやつね。一時期はブームになったけど、今でも信じているやつはアホだよね。

ひろ 血液型占いは、日本以外ではほとんど見ないですからね。南米の国とかはO型が大多数だったりするので、そもそも血液型占いが成立しないんですよ。日本はたまたま4種類の血液型がいい感じにバラけているので、占いに便利ってだけで。

ホリ 科学的根拠なんてまったくないからね。なのに、マスコミが取り上げたりするから、よけいに喧伝される。

ひろ 血液型の違いは、AB型は少ないので大事故に遭ったとき輸血にちょっと困るとかありますけど、普通に生きてる分にはデメリットになることはまずないですよね。血液型占いみたいに個人の差を強調することって、科学的根拠のない差別を増やすだけのような気がするんですよ。

ホリ そだね。

ひろ 日本人は、社会的にそれほどデメリットにならないものをいちいち取り上げて、欠点のように言いがちなので、そういうことは気をつけたほうがいいと思います。

ホリ ひろゆきの言うとおりだと思うわ。

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』(徳間書店)が発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『働き方 完全無双』(大和書房)

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