"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は、次世代パスポートの意味について考える。
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ホリ 外務省が新しいパスポートの発行を始めるみたい。実際に出回るのは2020年代半ばくらいで、リニューアルの理由に「偽造防止に力を入れる」ってのがあるらしいんだけど、どうなんかね。
ひろ ほ? 具体的には何が変わるんですか?
ホリ 一番の特徴は、紙幣を印刷している国立印刷局がプラスチックの基板に情報をレーザー印字することらしいよ。要は最高水準の技術を使って、紙幣並みの偽造防止策を取るってことみたい。
ひろ てか、日本のパスポートを頑張って偽造しづらいものにしても、当の日本はあんまり得しない気がするんですけど、そのへんはどうなんでしょう?
ホリ そうなんだよね(笑)。
ひろ この偽造防止策って、レーザーで印字された特殊な文字の読み取り機がある国、つまり日本以外では特に役に立たない気がしますよ。そもそも日本のパスポートを偽造して日本に入国してこようとする外国人って、日本以外の国のパスポートを偽造することが多いと思うんですよ。
なので、偽造防止のセキュリティをガチガチに固めても、やっぱりあんまり意味がないんじゃないかと......。
ホリ んー、なんだろう。日本のパスポートを偽造して、ほかの国で悪さするのを防ぐためとか?(笑)
ひろ 言っちゃ悪いですけど、それだと日本で悪事を働くわけではないので、日本は困らないですよね。それに、パスポートを偽造して悪いことをたくらんでいる人は、当たり前ですけど偽造しやすい国のパスポートを選択すると思うんですよ。
ホリ 日本のパスポートはICチップとか入っているけど、各国によって事情は違うからね。今ですら入国管理施設にICチップの読み取り機がない国も多いし。
ひろ ですです。しかも、日本語って、かなり難しい言葉なので、日本人に偽装することはめっちゃ難易度が高いんですよ。それに日本のパスポートを持っていても両親がアジア系じゃないと見た目がアジア系じゃなくなる。
一方で、ヨーロッパやアメリカだと、英語かフランス語かドイツ語なんかがある程度しゃべれて、「移民の2世です」とか言ったら信じてもらえるから、偽造するならそっちの国のほうが便利だと思うんですよね。
★後編⇒ホリエモン×ひろゆきが次世代パスポートに「どうせならクラウド化してほしい」
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』(徳間書店)が発売中
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『働き方 完全無双』(大和書房)