住民投票をめぐって公明党ともめ続け、W選挙へ臨むことになった松井府知事(右)と吉村市長(左)。無事に肩書を「クロス」できるか? 住民投票をめぐって公明党ともめ続け、W選挙へ臨むことになった松井府知事(右)と吉村市長(左)。無事に肩書を「クロス」できるか?

4月7日投開票の大阪府議選・市議選に合わせて、大阪府知事選と大阪市長選の「W(ダブル)選挙」が行なわれることが事実上決まった。しかも、大阪維新の会代表・松井一郎現府知事が市長選に、同会所属の吉村洋文現市長が府知事選に出馬する「クロス選挙」となる見込みだ。

その背景にあるのは「大阪都構想」をめぐる維新と公明党の対立だが、4年前に住民投票で否決されたはずの都構想がなぜ今、再び顔を出したのか? 知事と市長が入れ替わることに、いったいなんの意味があるのか?

全国紙府政担当記者が解説する。

「万博の誘致成功で勢いに乗る松井知事は昨年12月、『2019年夏の参院選の日に大阪都構想の是非を問う住民投票をやりたい』とぶち上げました。ただ、維新は府・市議会で過半数を握っておらず、実現のためには公明の協力が不可欠。その公明が同日投票案に反対し、ここから両党の対立が始まったのです」

その後も両党の交渉は折り合わず、松井知事はいやがらせのように「決裂したら、統一地方選に知事・市長のW選をぶつける」と言いだした。支持母体の創価学会の組織力が分散するのをいやがり、公明側が折れると踏んだわけだ。

「ところが、維新にはもはや橋下旋風の頃のような力はなく、公明は強気の姿勢を継続。維新側も今さらこぶしを振り下ろせず、やむなくW選をやることになりました(苦笑)。ただ、知事と市長が辞任してそのまま出直し選になると、今秋に両者の任期が切れてしまうため、入れ替え込みの『Wクロス選』というアクロバットになったのです」(府政担当記者)

府民・市民不在の"ご都合選挙"というしかない。

週刊プレイボーイはこれを受け、大阪市北区の天神橋筋商店街で買い物中のおばちゃん50人に緊急アンケートを実施。やはり維新に対する厳しい声が目立ち、惨憺(さんたん)たる結果に......。

(1)Wクロス選を行なうことに納得できる?

YES:11人 NO:35人 わからない:4人

(2)Wクロス選挙になったら松井、吉村両氏に投票する?

YES:9人 NO:22人 わからない:19人

住民投票どころか、ヘタするとその前にふたりとも落選しかねないほどの逆風だ。さらにもう1問。

(3)4年前に否決された大阪都構想の是非を問う住民投票、再びやるべきか?

YES:13人 NO:31人 わからない:6

維新も公明も府民・市民も、誰もトクしない――そんなしょうもない結末になりそうだ。

最後に、あるおばちゃんの不気味な予言を紹介しよう。

「ふたり(松井知事と吉村市長)が強気なんは、バックに橋下(徹・前大阪市長)さんがおるからやん。この前もテレビで『クロス選がええ』とか、維新を応援するようなことばっかり言うてたし、そのうち橋下さん本人が出てくるんと違うか?」