"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は、働き方改革にちなみ、PC、スマホ、どちらで仕事するかについて議論する。
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ひろ 働き方改革が話題ですけど、経済評論家の勝間和代さんの働き方が注目されています。
ホリ あ、パソコンを使わなくなったってやつ?
ひろ えぇ。"脱パソコン"のようで、代わりにタブレットとスマホの3台体制で原稿の執筆をしているみたいっすね。しかも、音声入力なんですよね。
ホリ 一応、ラップトップパソコンも使っているようだけど、音声入力をかなり活用しているみたい。
ひろ 堀江さんもスマホで仕事しているから、パソコンとか使ってないんですよね?
ホリ うん。俺はもうパソコンは使ってないね。この2年くらい仕事は全部スマホでやっている感じ。だから、勝間さんが音声入力にこだわっているのが謎だよね。音声入力も精度は上がっているけど、フリック入力のほうが圧倒的に早いでしょ。それに文字を全部打ち込まなくても、予測変換機能で補完してくれるし。
ひろ 勝間さんは、手指の腱鞘炎(けんしょうえん)の一種である「ばね指」らしく、音声入力のほうがいいみたいです。
ホリ でも、俺、メルマガとか書評とか、原稿は全部フリック入力でやっているのに腱鞘炎にならないよ。
ひろ それ以上に、タブレットを3台並べるより、パソコン1台のほうが持ち運びとか、何かと便利そうな気もしますけどね......。
ホリ そもそも、勝間さんも自分で本を丸ごと一冊書いているわけじゃないだろうし、俺みたいにスマホ一台で十分だと思うんだけど。
ひろ 入力デバイスにこだわらなくても、音声データを作って、あとは編集さんに丸投げしちゃうって手もあったりしますけどね。
ホリ ライターとか編集者にやってもらえばいいのに。勝間さんは、そのへんを合理的に判断できないのかな。
ひろ ちなみにベストセラーになった養老孟司さんの『バカの壁』(新潮新書)は、聞き書きで本を作ったらしいですね。ってなわけで、言いたいことを話して、ライターさんや編集さんがそれをまとめるというやり方は、新しい手段でもないんですよね。
僕の本もファミレスとかでしゃべった内容をライターさんや編集さんに本にしてもらってるので、あとがき以外は僕は書いてないです。
ホリ 俺なんか、最近はしゃべってさえいないからね。過去の発言とかを引っ張ってきてもらう、通称「コピペ本」(笑)。ベストセラーになった『多動力』(News Picks book)とかはまさにそうやって作ったもの。まえがきだけ新たにインタビューされたけど。
ひろ そこまでやれるのは、堀江さんだけじゃないっすか?
★後編⇒ホリエモン×ひろゆきが語る"脱パソコン時代"の働き方改革「履歴書は手書きがいい派、ってマジでくだらないよね」
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。西野亮廣氏との共著『バカとつき合うな』(徳間書店)が発売中
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『論破力』(朝日新書)