インテックス大阪周辺は早くも厳重な警備態勢。記者自身も中のトイレを実際に使用してみたかったのだが、すでに会場内立ち入り禁止だった インテックス大阪周辺は早くも厳重な警備態勢。記者自身も中のトイレを実際に使用してみたかったのだが、すでに会場内立ち入り禁止だった

6月28、29日に開催されるG20大阪サミット。会場となるインテックス大阪(大阪市住之江区)の周辺はすでに警備が始まっているが、テロ対策と並んで今回、ひそかに注目されているのが"トイレ対策"だ。

インテックス大阪の設備を管轄する大阪市経済戦略局の担当者はこう語る。

「G20の会場に決まった時点では、38基の和式トイレが残っていました。今回、そのうち半分の19基を洋式に変更し、さらに女性用トイレ16基と多目的トイレ1室で構成される『トイレ棟』を新設。便器だけでなく洗面設備、床、壁、天井なども全面的に改修し、その総費用は1億2700万円です。また実は、洋式トイレが35基増えたうちの16基は、TOTOさんとLIXILさんから8基ずつ寄付していただいたものです」

トランプ米大統領も「グッジョブ!」と言うはずだ。G20関西推進協力協議会が、その経緯を説明する。

「当時、吉村洋文大阪市長(現大阪府知事)から『世界から来る人たちにきれいなトイレを提供しよう』との話がありました。職員らで話し合い、業界団体を通じて寄付を募ったところ、2社が手を挙げてくれたわけです」

プーチン露大統領の「スパシーバ!」の声が聞こえてくるようだ。両社に、寄付した最新機種の特長を聞いてみた。

「『パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式』という公共施設向けの機種です。従来は一度流すと次に流せるまで60秒かかっていたところ、この機種はたった20秒で次の洗浄が可能で、女子トイレの行列解消にも役立ちます。また、取りつけられているウォシュレットには水を電気分解して作られる『きれい除菌水』でノズルの内側と外側を自動洗浄する機能があり、衛生面の不安を解消します」(TOTO広報部)

TOTOの最新機種は一度流してから次に流せるようになるまでの時間を従来の3分の1に短縮 TOTOの最新機種は一度流してから次に流せるようになるまでの時間を従来の3分の1に短縮

「公共施設向けのなかでも、特に最先端機能が盛り込まれた機種です。エコ性能を強化し、流すための水の量は従来の半分、たった5リットルで済みます。また、当社のシャワートイレはお尻を洗うノズルとは別に、女性専用のビデに使う『レディスノズル』を備え、ノズルが2本あるのが特徴。その清潔感が好評です」(LIXIL広報部)

LIXILの最新機種はシャワートイレのレディスノズルに加え、流す水の量が半分で済むエコ対応 LIXILの最新機種はシャワートイレのレディスノズルに加え、流す水の量が半分で済むエコ対応

トップメーカー2社が、オールジャパン態勢の"OMOTENASHI"で世界に日本のトイレを売り込むわけだ。某大手家電量販店の温水洗浄便座売り場担当者は、両社の洗浄機能をこう解説する。

「私は周辺に新しい商業施設などができると、必ず実際に足を運び、用を足して確かめることにしています。G20の会場は警備のため入れていないので残念ですが......。

TOTOさんもLIXILさんも、水圧が他社より強めでしっかり洗えるのが特徴。特にLIXILさんは女性用ノズルが有名ですが、実は水圧の強さも体感ではナンバーワン! おじさんが多いゴルフ場などでの導入も多いです。

一方、TOTOさんはコントロールが素晴らしい。当てたい所に集中して当てる、止めたいときにピタッと止まるなどキレが抜群です。両社とも世界に誇れるメーカーなので、トランプさんやプーチンさんがひと言コメントしてくれるのを期待します!」

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