"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。
今回のテーマは、ユーチューブを通じて本格的なテクニックを学ぶ人が増えていることについて。前編では、動画で学んだというスポーツ選手たちの活躍に触れ、「動画で一流の知識や技術が手に入るようになった今は、動画がメインでも問題ない」(堀江氏)、「自分で何が必要なのかわかる頭のいいコの場合は指導者がいなくても大丈夫」(ひろゆき氏)と語った。
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ひろ 近所にたまたまいい指導者がいなかっただけで埋もれてしまった人ってたくさんいると思うんですよ。でも、これからはネットで一流の知識を学んで、活躍する人がポコポコ出てくるんじゃないかと。
ホリ だよね。世界レベルの指導者が動画で教えているなら、近所の指導者は出る幕がない。
ひろ 一流の技術は動画で教えてもらえるから、身近な指導者はモチベーション管理やメンタルケアをすることが重要になってくる。プロサッカー選手の本田圭佑さんがそんな感じで選手を指導する「Now Do」というサービスを始めたようですね。
ホリ やっぱり、そういう方向性になってきているよね。
ひろ これってスポーツだけじゃなくて、勉強にもいえることですよね。超人気予備校の講師の授業に、わかりやすさやおもしろさで勝てる学校の教師はほぼいないわけです。
ホリ 生徒にとってはおもしろいほうがいいからね。
ひろ 教科書とかテキストをいちいち作らないでいいし、わからないところをサポートするだけでいいので、先生も楽になる気がしますけどね。ただ、そうなると文科省とか日教組(日本教職員組合)とかの存在が危ぶまれちゃうので文句を言ってきそうですが。
ホリ 最近だと、外科手術の技術を収めた動画が公開されていて、世界中の医師がその動画で技術を学んでいるわけだし、もう、なんでもユーチューブで学べる時代になっているんだよ。世界最高の講師から好きなときに学べるので効率がいいし、自分の能力を最大限に引き出すことができる。ポテンシャルはかなり高いと思うよ。
ひろ 魚のさばき方とかも動画で見て覚えられるわけで、動画で握り方を覚えたすし職人とかも出てくるんじゃないですかね。わざわざ長い期間修業しなくても、動画を見て短期間で一流の技を覚えましたみたいな。
ホリ 俺がやっている「ゼロ高等学院」で来年、すし店をオープンさせるコがいるんだけど、彼はまさにそのパターン。動画で覚えて毎日握っているよ。
ひろ おー。
ホリ センスがあれば、長い修業期間を経て大将に技術を教えてもらわなくても十分に習得できると思う。これがいわゆる"素人革命"だよね。
動画を見て150キロを投げるピッチャーやすしの握り方を覚えたすし職人が出てきたわけだから、今後はユーチューブで学んでプロ並みになる人がどんどん増えてくるはず。これからは、特に驚く必要のない話になると思うよ。
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。新刊に『夢を叶える「打ち出の小槌」』(青志社)
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく』(宝島社)