"ホリエモン"
こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回のテーマはカルロス・ゴーンの事件について。前編では、日本政府の関与の有無について推察し、いずれにせよ本人不在のため刑事裁判が始まらず「日産の時価総額に約1兆円の打撃を与えて、正義も遂行されない」可能性を指摘。また、ひろゆき氏はフランスでは国内のストライキなどのニュースのため、ゴーン事件の反響は大きくないと説明した。

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ひろ 今回のストって「国鉄職員が50歳で引退して、死ぬまで給与の高かった時期の8割の額を毎年年金として受け取らせろ」っていうものなんですよ。しかも、引退後は家族も含めて鉄道に乗り放題。平均寿命の90歳まで生きれば、生涯年収より多くもらえる。

ホリ 普通に考えて成り立たないよな。

ひろ で、それだとマズいってことで、マクロン仏大統領は年金改革を進めているんです。なので、フランスの普通の人から見たら、金持ちのゴーンさんなんてどうでもいいし、さっさと刑務所に入っとけって感じなのかなと。

ホリ へー。

ひろ んで、日本での起訴事実に関しての記事が、こちらではあんまり見当たらないんですよね。だから、日本で具体的にどの罪に問われているのかわかってない人が多いようです。こっちだとベルサイユ宮殿でのパーティがゴーンさんの悪行としてよく言われるんですが、それって日本での起訴内容とは関係ないんですよね。

ホリ だよね。

ひろ ちなみに、ゴーンさんの発言を信じているのが56%という数字もあったりします。個人的には、ゴーンさんには同情はしてないけど、「日本の司法には基本的人権がない」っていうゴーンさんの主張には納得しているのかなと。

ホリ まあ、日本の人質司法がひどいのは事実だからね。

ひろ んで、日本の裁判システムがバッシングされているのに、法務大臣が「無罪を証明すべき」とか言っちゃうんですよね。

ホリ 推定無罪の原則を無視した発言ってことで、国内でバッシングされているよね。「無罪の『主張』と言うところを『証明』と言い違えてしまいました」って訂正したみたいだけど。

ひろ 先進国は、有罪を証明されたら刑が下るのが普通で「無罪を証明しろ!」なんて国は、ほぼないですからね。「大臣がこんなこと言っている国で、まともな裁判ができるのか」って、批判の材料をわざわざ提供しているようなものです。

ホリ そそ。アホすぎる。ゴーンさんの容疑の真偽は俺にはわかんないけど、彼が言っている司法の問題点については同感だな。現状は、否認すると長期勾留が当然のように行なわれて、保釈されない。これが自白の強要とか冤罪(えんざい)を引き起こしているといわれている。

それに別件逮捕とか接見禁止はヒドいよ。取り調べに弁護士の立ち会いもないんだから。まあ、今回のことで海外からの批判が高まって人質司法が改善すればいいんだけど。

ひろ 日本のメディアはゴーンさんを叩く方向になっていますけど、それって検察と仲良くしたいからですよね。ってなわけで、ゴーンさんの事件は、日本の人質司法についてメディアはあまり報じないし、日本経済に深刻なダメージを与えたのに誰も責任を取らないという残念な結果になりそうですね。

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『夢を叶える「打ち出の小槌」』(青志社)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく』(宝島社)

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