"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回はホリエモン×カルロス・ゴーン対談について語る。

* * *

ひろ カルロス・ゴーンさんと3月6日に対談したユーチューブ動画が話題になってますね。

ホリ 通訳を入れずにやったから、「英語が拙い」とかの批判がもっと来ると思ってたけど、意外と少なかったんだよね。英語のボキャブラリーは多いんだけど、その場でスッとは出てこないから、それは場数をこなしていけばいいし、話題になることもわかったから、これからも世界でのインタビューシリーズは続けていくつもり。

ひろ そうなんすね。

ホリ ただ、1日かからずに対談動画の再生回数が100万回を超えたのに、ユーチューブの「急上昇ランキング」に載らなかったのはなんでだろう? ゴーンさんと一緒に日本の検察を批判した内容だったから、検察への忖度(そんたく)とかがあったのかな?

ひろ ユーチューブの親会社でもあるグーグルが日本の検察に忖度するとは考えづらいんじゃないすか。そもそも検察批判にかかわらず、政治的な話題の動画には広告がつきづらかったりしますし。

しかも、ゴーンさんは裁判中に日本から逃亡して罪をさらに重ねた人なので、忖度と関係なくユーチューブ的な評価は低いんじゃないすかね。

ホリ なるほどね。

ひろ でも、ゴーンさんはどうなるんすかね? 今月初めに法務省の義家弘介副大臣がレバノンに行って、大統領や司法大臣らと会談したみたいですけど......。

ホリ あれは無駄な行動だね。行ったところで引き渡してくれるはずないのはわかっているだろうから、単に国民に対するポーズといわれても仕方ないね。

ひろ "ポーズとしてやらなきゃいけない仕事"をやってきた感じですよね。

ホリ ほんと、くだらないよね。自分たちが間抜けで逃亡されてしまったのに、それを言い訳するために高いお金をかけてわざわざ行く必要があるのかね。

ひろ ただ、レバノンって債務不履行で破綻しちゃったので、日本政府が裏でレバノン政府にめっちゃお金を積めば、超法規的措置とかしてくれる可能性はあったりするかもしれませんね。

ホリ どうだろう。まあ、今ゴーンさんはとりあえず、ICPO(国際刑事警察機構)の赤手配書(国際逮捕手配書)の取り消しを求めるべく弁護士を入れて異議申し立て中らしい。それが受け入れられれば、日本以外の国には入国できるようになるらしいよ。

ひろ 異議は通りやすいかもですね。ほかの国では有罪になる可能性の低い犯罪ですし、実害はほとんどないですからね。

ホリ そうなのよ。ゴーンさんの事件の本質って、日産内部の権力争いに検察が介入してきただけだからね。日産の経営陣が自分たちでゴーンさんを追い出せなかったから検察に力を借りたんだよ。

ひろ それで、言葉も通じない国で裁判の結果が出るまでへたしたら5年以上かかることになっていたわけですしね。

ホリ ヒドいよな。

★後編⇒話題にならなかったホリエモン×カルロス・ゴーン対談にひろゆき「ニュースの価値的には、やっぱりコロナウイルスには勝てないんだと」

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『99%の人が気づいていないお金の正体』(宝島社)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。最新刊は『1%の努力』(ダイヤモンド社)

★「ホリエモン×ひろゆき 帰ってきた!なんかヘンだよね…」は土曜・日曜日更新!★