ゴミ清掃員としても働く芸人の滝沢秀一(マシンガンズ)が、ゴミを回収していて気が付いた事実、それが「金持ちの家から出るゴミは少ない」ということ。長年にわたりゴミを見続けた滝沢氏だからわかる、ゴミに隠された秘密を教えます! みんなでゴミを少なくして、金持ちになろう!

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コロナ禍以降、キャンプやバーベキューをやる人が増えてマナーの悪さが目に余る、という話を聞きました。もちろん、自然や環境にリスペクトがあり、ルールをしっかり守る人もいるそうですが、ひどい人が相当数いると。

後片付けが甘いというレベルではなく、ホームセンターなどで必要な道具や食材を買って、そのまま全部放置していくパターンもあるそうです。テントやイスまで置いて行くそうですので、かなり悪質です。

そんな話を聞いたばかりで、気になるニュースを目にしました。

「広島市のとある河原で、バーベキューの道具一式から酒、肉など大量の食材が放置されていた」というものです。20人ほどのグループがバーベキューを楽しんだ後、何もかもをその場に残したまま帰ってしまったと。放置された食材は悪臭を放っており、かなりひどい状態だったようです。

この河原では昨年も同様の被害があり、そのときは撤去・清掃のために税金が使われたそうです。今回の件は警察に通報され、放置したメンバーが再度河原へ赴いて片づけたということです。

■BBQのゴミの捨て方

キャンプやバーベキューをやる場合、多くの場所でゴミは持ち帰るのがルールになっていますから、そのつもりで準備をしないといけませんね。

今回は、バーベキューやキャンプで出そうなゴミの捨て方についてお話します。

使用済みの炭は、一見火が消えているように見えても実はめちゃくちゃ熱かったりして危険ですから、捨てる前には必ず水をかけましょう。炭を捨てる場合は、可燃ゴミに出して問題ありません。

着火剤の捨て方に悩んでいる人も多いようですが、これも可燃ゴミで大丈夫です。「着火剤」という名前から「何かのはずみで燃えちゃう?」と不安に思われる方もいるみたいですが、火気に触れない限り発火することはまずありませんから、安心してください。

暑い日が続きますが、滝沢さんの男前カットをどうぞ(撮影/中山雅文)暑い日が続きますが、滝沢さんの男前カットをどうぞ(撮影/中山雅文)

同じような理由から、花火の捨て方について質問を受けることもよくあります。

炭と同様、使用済みの花火は水に浸けてから可燃ゴミで捨ててください。未使用の花火に関しては「水に浸けてから捨ててください」と注意書きがあったりしますが、あまり神経質にならなくても大丈夫だと思っています。可燃ゴミには生ゴミなどの水分も含まれていますので、まず火が出ることは無いと思います。

ただやはり花火は火薬ですから、不安な方は一回水に浸けてから捨てていただければ、さらに安心でしょう。

僕は「花火から発火した」という事例は聞いたことがありませんが、それよりもリチウムイオン電池やスプレー缶、ガスボンベなどのほうがめちゃくちゃ危険です。これについてはまた改めて話そうと思いますが、これらを捨てるときは気を付けてください。

バーベキューでも使うことがあると思いますが、カセットコンロのガスボンベは、なるべく使い切ってから不燃ゴミで捨ててください。ガスがまだ残っているけれど不要になってしまった場合は、フタなどにガス抜きが付いていればそれを使って、無ければ先端を下に向けて堅い地面に押し付けるなどしてガスを抜いてから捨てるようにしてください。

ガスを抜く作業は、必ず屋外でやりましょう。室内でガスを抜くと大きな事故につながることがありますので、めちゃくちゃ危険です。

どんな遊びでも必ずルールを守って、スマートにやりましょう!


滝沢秀一(たきざわ・しゅういち)
1976年9月14日生まれ、東京都出身。
お笑いコンビ「マシンガンズ」として活動するかたわら、ゴミ清掃員としての仕事もこなす。
著作はゴミ清掃員の体験を書いたエッセイ『このゴミは収集できません』ほか多数
公式X(旧Twitter)【@takizawa0914】

※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。

マシンガンズ・滝沢秀一の『金持ちのゴミはなぜ少ないのか?』は毎週木曜日更新中!