配達専門のスーパー、ウーバーイーツマーケット 配達専門のスーパー、ウーバーイーツマーケット

連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第12回

ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!

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私が配達員を始めた当初、ウーバーイーツは「Eats」の名前通り、飲食店の料理を運ぶサービスでした。ですが、2019年の夏にローソンの商品を配達するようになってから、日用品や雑誌といった食べ物以外の商品の配達が増えてきました。

以降、ウーバーイーツが配達する店はコンビニ、スーパー、ドラッグストアと広がり、最近は生花店、家電量販店、コストコも配達対象店となっています(コストコは荷物の量が多いので、私のような自転車配達員が担当することはないようです)。

飲食店以外の店が増えて垣間見ることができるようになったのは、配達先の方の生活。

例えばドラッグストアで受け取る商品が、かぜ薬、レトルトのおかゆ、ショウガ湯、ハチミツだったら「配達先の人はかぜをひいたのかな? それとも声を使うお仕事なのかな」などと想像してしまいます。また、スーパーマーケットで受け取る商品がキャベツ、ショウガ、豚ひき肉、ニラ、餃子の皮50枚×5だったら、自転車で配達中に頭の中に浮かぶ風景は餃子パーティーです。

スーパーマーケットからの注文が増えるのは午後1時半から3時半ぐらい。ランチタイムの配達ラッシュが終わり、注文がグッと減る時。この時間帯に稼ぐため、夜の街で働く方が住んでいると思われる北新宿まで遠征し、遅い朝食の注文が来るのを狙っていましたが、最近はわざわざ出かけなくても近所のスーパーからポツポツと依頼が入るので日中に稼ぐのが楽になりました。とはいえ、ガンガン依頼が舞い込むわけではなく、時給に換算すると1000円を切るのですが。

スーパーマーケットといえば、去年あたりから増えているのが「ウーバーイーツマーケット」からの配達。私がよく配達をしているエリアに2021年の年末に誕生。2022年始め頃からウーバーイーツマーケットへ行くことがものすごく増えました。

ウーバーイーツマーケットとは、ウーバーイーツのユーザーだけが買い物することができる小型のスーパーマーケット。菓子、ドリンク、インスタント食品、日用品など常温で長期間保存できるものはもちろん、弁当、精肉、冷凍食品、さらにコストコや成城石井のプライベートブランド商品なども販売しています。

ウーバーイーツのアプリ上にはすぐに表示される店。でも街を歩いていて「ここがウーバーイーツマーケットだ」と気づく人はいないでしょう。

ウーバーイーツマーケットの外観は、このような感じです。

ウーバーイーツマーケットの外観。見た目はただのビル ウーバーイーツマーケットの外観。見た目はただのビル

こちらは、私がよく配達をする日本橋にあるウーバーイーツマーケット。場所は車がよく通る通りから少し入ったところにあります。配達専門店なので、客を呼び込むための看板はなく、見た目はただのビルです。

入り口にはウーバーイーツのステッカーが貼ってある 入り口にはウーバーイーツのステッカーが貼ってある ウーバーイーツ配達員への注意書きも ウーバーイーツ配達員への注意書きも

入り口にはウーバーイーツのステッカーが貼ってあるだけ。近所には住宅が多いので、配達員への注意書きがあります。

扉を開けると、目の前にあるのがカウンター。そして奥にはたくさんの棚と商品がズラリと陳列されています。

配達員は飲食店で商品を受け取る時と同様、カウンターで店の人に注文番号を伝えて商品を受け取ります。

広さは駐車場が数台ある郊外のコンビニの売り場スペースほど。さほど広くはありませんが実店舗と違い、客に商品を魅力あるようにディスプレイする必要がないので、棚に大量の商品がギュッと詰められている感じです。

カウンターにはスーパーのレジ袋が大量に置かれていて、中にはこんなに大量に注文する人もいます。

ウーバーイーツマーケットで大量に注文する人もいます ウーバーイーツマーケットで大量に注文する人もいます

ウーバーイーツが直接運営しているので、コンビニやスーパーからの配達よりは若干安め(500mlのペットボトルのドリンクが180円程度)。私がよく行く店は24時間営業しているのか、配達員用アプリをオンにして配達を受け付けると、深夜1時から2時ぐらいに配達依頼がよく舞い込みます。

もちろん、直接コンビニへ買い物に行った方が安く買えますが、深夜にひとりで買い物へ出かけるのは不安という女性の方などにとって、ウーバーイーツマーケットのような配達専門のスーパーは便利な存在だと思います。

●渡辺雅史(わたなべ・まさし) 
フリーライターとして雑誌や書籍への執筆をするほか、ラジオ番組やテレビの番組の構成作家としても活躍。趣味は鉄道に乗ること。国内の全鉄道路線に乗車したほか、世界20の国・地域の鉄道に乗車。

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