ゴミ清掃員としても働く芸人の滝沢秀一(マシンガンズ)が、ゴミを回収していて気が付いた事実、それが「金持ちの家から出るゴミは少ない」ということ。長年にわたりゴミを見続けた滝沢氏だからわかる、ゴミに隠された秘密を教えます! みんなでゴミを少なくして、金持ちになろう!

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今や皆さんの生活に欠かせない必需品となったペットボトルについて、先日、容器包装関係の方から最新情報を聞いてきました。

ついに、ペットボトルに直接印字ができる技術が実現したそうなんです。KIRINがその技術を開発した、との話でした。

これの何がすごいのかというと、ペットボトルに直接印字できれば、ラベルを貼る必要がなくなります。そうしたら、処分するときにラベルをはがす必要がなくなるわけです。僕たちの手間も減りますし、余分なプラスチックを作る必要もなくなります。

「印字されたペットボトルは、リサイクルの際に問題ないんですか?」と聞いたのですが、おそらく問題ないようにしているだろうと。

ただ、現時点では大きな文字しか印字できないようなんですが、小さな文字も印字できれば、原材料名や栄養成分表示、注意書きにバーコードまで、すべてがペットボトルに直接印字されるようになるわけです。

つまり最高の発明と言ってもいいくらいのものなんですが、じゃあその技術の今の問題点って何なんですか?と聞いたら「まだ印字スピードが追い付かないだろう」と。

今、日本の清涼飲料水用ペットボトル生産量は、年間で約234億本(2021年)と言われています。日本人がいかにペットボトルに頼っているかわかりますよね。それだけの量をスピーディーに印字をするには、もう少し時間がかかるのかもしれません。

今は別ラインでラベルを作って巻けばいいので、スピード感でいえば上です。ただ、直接印字するその技術は、エコ業界からはかなり注目されている、という話でした。

■ペットボトルのフタのリングは取らなくていい?

もうひとつペットボトルの話で言えば、ペットボトルのフタを取った後にボトルに残るリング、ちょっと気になりますよね? 丁寧にあれを取り除こうとする方もいるようですが、そこまで取らなくても問題ありません。

資源に出されたペットボトルは、リングも含めて細かく刻まれます。これを水に入れると、ペットボトルの本体は沈むんですが、リングの部分は水に浮きます。ですので、浮いたリングだけ別に分けることができるわけです。

浮いているのがリングで、沈んでいるのがペットボトルです浮いているのがリングで、沈んでいるのがペットボトルです

じゃあフタも取らなくていいの? と思うかもしれませんが、フタは外していただけると助かります。フタが付いたままだと、ペットボトルがつぶれないんです。だから一度にたくさん運搬をすることができなくなってしまいます。

ですので、ペットボトルはフタをはずしてから、つぶしてもらえると助かります。でも「缶はつぶして出さないでほしい」という地域もあります。というのも、缶は機械でまとめてつぶしてひとつの大きな固まりにするんですが、最初からつぶれていると一つにまとまらないそうです。

これは以前も言いましたが、ビンについているシールも取らなくても大丈夫。理由としては、ビンを洗浄したときにシールははがれるからです。シールの残渣がたまってるところを見学したことがありますが、はがれたシールは可燃ゴミに回されているようです。

様々な技術が開発されて、資源が無駄なくリサイクルされる世の中が、もっと進化してくれると嬉しいですよね。


滝沢秀一(たきざわ・しゅういち)
1976年9月14日生まれ、東京都出身。
お笑いコンビ「マシンガンズ」として活動するかたわら、ゴミ清掃員としての仕事もこなす。
著作はゴミ清掃員の体験を書いたエッセイ『このゴミは収集できません』ほか多数
公式X(旧Twitter)【@takizawa0914】

※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。

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