滝沢秀一たきざわ・しゅういち
1976年9月14日生まれ、東京都出身。
お笑いコンビ「マシンガンズ」として活動するかたわら、ゴミ清掃員としての仕事もこなす。著作はゴミ清掃員の体験を書いたエッセイ『このゴミは収集できません』ほか多数
公式X【@takizawa0914】
ゴミ清掃員としても働く芸人の滝沢秀一(マシンガンズ)が、ゴミを回収していて気が付いた事実、それが「金持ちの家から出るゴミは少ない」ということ。長年にわたりゴミを見続けた滝沢氏だからわかる、ゴミに隠された秘密を教えます! みんなでゴミを少なくして、金持ちになろう!
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10月といえば、ハロウィンのシーズンですね。街中の装飾やテレビCMなんかも少しずつハロウィン色が出てきています。
この時期、毎年話題になるのがパーティーなんかで頼みがちな「宅配ピザの箱」の捨て方です。
これを古紙や段ボール資源として出される方がいるんですが、ピザを食べた後の箱の処分方としてはNGです。
油で汚れた紙はリサイクルできないので、可燃ゴミに出してもらうのが正解です。ハンバーガー屋さんのポテトが入った容器も油が染みているので可燃ゴミ。容器に「紙」というリサイクルマークが入っていたりして紛らわしいんですが、再生できないんです。
油がしみていると次の紙に再生するときに、表面に油が浮いてくるんだそうです。「油や墨汁は大敵だ」とリサイクル関係の方が言っていました。
「本当は黒い本も駄目だ」とも言ってましたね。要は、ホラー小説なんかで黒く装丁されている本のことだそうです。じゃあ新聞は?と思われるかもしれませんが、新聞は新聞紙として生まれ変わるので、問題ないそうです。
ハロウィンの話に戻りますが、最近はコスプレをする人が本当に多いですよね。渋谷なんかが「ハロウィンのときは来ないでくれ」と呼びかけたりしていますが、ハロウィン翌朝には相当な数のゴミが落ちています。
ハロウィンの翌朝に、渋谷へゴミ拾いに行ったことがあります。そうしたら若者たちがボランティアでゴミの仕分けをしていました。みんなコンビニで飲み物や食べ物を買ってウロウロするんでしょうね、圧倒的に飲食系のゴミが多かったです。割れたビンビールがあったりして、ちょっとひどいなという印象でした。
その日、僕は個人的にゴミを拾いに行ったのですが、目の前に落ちていたゴミを拾おうと思ったら、サササササッと若い女性が来てそのゴミを拾っていきました。
ボランティアのスタッフかな?と思ったら、YouTuberでした。よく見たらいたるところにYouTuberがいて、「拾ってるよ~」っていう映像を撮りに来てるんです。
目の前のゴミを奪い取るように持って行かれたときはビビりましたね。そんな状況でしたから、朝7時になったらチリ一つ落ちてない。拾うところがなくて、駐車場の端っこみたいなところまでゴミを探しに行きましたから(笑)。
唯一拾ったゴミは「ジェイソンのお面」みたいなやつ。今どきそんなコスプレする人がまだいるんだ?と思いましたね。だって、あれって僕らぐらいの世代でしょう? 40代半ばを過ぎてもコスプレして騒いでいるなんて、元気でうらやましかったですよ。
※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。
1976年9月14日生まれ、東京都出身。
お笑いコンビ「マシンガンズ」として活動するかたわら、ゴミ清掃員としての仕事もこなす。著作はゴミ清掃員の体験を書いたエッセイ『このゴミは収集できません』ほか多数
公式X【@takizawa0914】