ゴミ清掃員としても働く芸人の滝沢秀一(マシンガンズ)が、ゴミを回収していて気が付いた事実、それが「金持ちの家から出るゴミは少ない」ということ。長年にわたりゴミを見続けた滝沢氏だからわかる、ゴミに隠された秘密を教えます! みんなでゴミを少なくして、金持ちになろう!

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何年か前に、「ゴミの相関図」を作ってみようと思い立って、あれこれ考えたことがあります。ドラマや映画の登場人物の相関図のように、ゴミにキャラ付けして関係性を考えているうちに面白くなって、意外とちゃんとしたものが出来上がりました。

滝沢氏が作った「ゴミの相関図」 滝沢氏が作った「ゴミの相関図」

例えば「ペットボトルは新聞に対して『お前の時代は終わった』と思ってる」。資源としての新聞は近年少なくなっていて、逆にペットボトルはめちゃくちゃ増えている、という状況を表しています。

僕がゴミ回収を始めた11年前は、資源回収をするときにトラックの荷台に段ボールを衝立のように立てて、それぞれの資源が混ざらないように区切っていました。事前に「このぐらい出るだろう」と予測して区切るんですが、最近では新聞のエリアは取っていません。もし新聞が出たら、運転席の上のかごに入れる、それで全然足りてしまいます。

また、「プラは燃えるゴミを愛していて、燃えるゴミの方は未練はない」。

僕が子どもの頃は、プラスチックを燃えないゴミに捨てていた記憶があります。しかし、2008年からは燃えるゴミとして出すルールになりました(東京23区)。それがまた近年では、プラスチックは「資源」に出すように、とする自治体が増えたんです。

なので、燃えるゴミがプラに「未練がない」と言っているのは、きっぱり分かれて資源として頑張っていってほしい、という思いなわけです。でも、プラは燃えるゴミで捨てられた方が楽なので、離れたくない。

似たような関係性で、「ペットボトルは燃えるゴミを仲間だと思ってるけど、燃えるゴミは『ペットボトルは来るな』と思ってる」というものがあります。燃えるゴミとしては「ペットボトルよ、お前はも資源に行け」と。

汚れていたり色がついているペットボトルは、資源に出しても再利用できません。なので、僕はそういうペットボトルは燃えるゴミに捨てています。燃えるゴミからは「来るな!」と思われているんでしょうが(笑)。

■燃えるゴミのスター性

こう考えると、やっぱり燃えるゴミがすべての中心にいますよね。ドラマでいうと「主役」のポジションです。

「とりあえず燃えるゴミに入れておけばいいだろう」というポジションは、数字が取れる大スターが演じるまさに主役。そのポジションに上りつめたからか、今では「燃えないゴミ」のことなんか、相手にもしてない状態です。

かつての「2大ゴミ」といえば、「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」でした。スタローンとシュワルツェネッガーみたいなものです。

ただ、前出したように2008年からプラスチックが燃えないゴミから燃えるゴミへとシフトしたことで、燃えないゴミはガクッと減りました。それまでは燃えないゴミとして回収したプラスチックは、最終処分場に埋め立てていました。

最近回収していて見かける燃えないゴミは、割れたガラスや陶器がメインになっていますので、そんなに多くはありません。

しかし、今でもプラスチック資源に割れたガラスや茶碗を入れる人がいて、僕たちはそれで怪我をすることがあります。なんでそんなことするのかな?と思っていたのですが、おそらくプスチックが燃えないゴミだったころのイメージが強くて、「プラスチック資源=燃えないゴミ」と思っているお年寄りが結構いるからだと気づきました。

ゴミ処分も進化を続けていて、かなり多くのものがリサイクルされるようになり、ゴミに関する知識もかなり上がってきています。

昔は、ゴミ処理場がハエだらけになったら、ゴミの上に石油をぶっかけて火をつけて、「焦土作戦」といって燃やして解決していたそうです。とんでもない時代ですよね。

なので、ゴミの相関図も日々進化をしているわけです。もしかしたら来週も、相関図の続きについてお話します。

※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。

マシンガンズ・滝沢秀一の『金持ちのゴミはなぜ少ないのか?』は毎週木曜日更新中!