ゴミ清掃員としても働く芸人の滝沢秀一(マシンガンズ)が、ゴミを回収していて気が付いた事実、それが「金持ちの家から出るゴミは少ない」ということ。長年にわたりゴミを見続けた滝沢氏だからわかる、ゴミに隠された秘密を教えます! みんなでゴミを少なくして、金持ちになろう!

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「マイクロプラスチック」という単語を聞いたことがあるでしょうか? これはごく微細で5mm以下のプラスチックゴミのことです。

さまざまなプラスチック製品がすり減って粉塵になり、海中や空気中、さらにはペットボトルの水にすらも混入している時代らしいんです。なので、われわれは気づかないうちにマイクロプラスチックを摂取しているんです。

約1週間でクレジットカード1枚分ほどの量のマイクロプラスチックが体に入るという話もあります。1か月でレゴブロック1個分、1年ではヘルメット1個分という計算になります。

ちなみにマイクロプラスチックが発生する原因の上位は、タイヤがすり減って空気中に舞ってしまったり、人工芝が削れることだそうです。

さらに身近なものでマイクルプラスチックを生み出すものに、洋服があります。化学繊維で作られたものや、最近ではペットボトルから再生した繊維でできた服もありますが、着ていてこすれたり、洗濯をすれば多くのマイクロプラスチックが生まれます。

最近では、洗濯時にマイクロプラスチックを逃がさないための洗濯用ネットもありますが、そのまま洗うと下水を通って海に流れ出てしまいます。

突然ですが、ここでクイズです。洋服って、「作るとき」「運ぶとき」「使っているとき」「廃棄するとき」、どれが最もCO2を排出するでしょうか?

僕は「運ぶとき」だと思っていたんですが、正解は「作るとき」だそうです。そして、2番目は「使っているとき」と聞いて、とても驚きました。

洗濯やアイロン、あとは乾燥機がCO2を排出する原因だそうです。特に、日本人は世界的に洗濯の回数がとても多いらしいんです。海外では1年間で250回ぐらいが平均だそうですが、日本人は500回ぐらい洗濯するそうです。きれい好きという国民性からくるようですが、その分だけCO2を排出していることになります。

うちはまだ子どもが泥んこになって帰ってくることがあるので、洗濯はこまめにしているんですが、「そんなに洗う必要あるのかな?」と思うこともありますね。

社会人だと、信用問題にもなりますので基本は清潔に、ニオイが出ないようにしておかなければいけないと思いますが、洗濯をあまりしない生活の方が、CO2は出さないということなんですよね。

マイクロプラスチックのことも考えると、ペットボトルから再生するものは洗濯を必要としないバッグとか帽子などの方が環境には優しいのかもしれません。

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■水平リサイクルって?

ペットボトルからペットボトルへ、また同じものに生まれ変わることは「水平リサイクル」と呼ばれ、ペットボトルから卵のパックや洋服など、違うものに生まれ変わることは「カスケードリサイクル」と言います。

例えばリサイクル素材にS、A、B、Cのランクがあるとすると、ラベルがはがされていないペットボトルは、CやBくらいの低ランクになります。そうなると、水平リサイクルはできないんです。

ペットボトルを水平リサイクルするためにはラベルやキャップをはずし、中もキレイにしておく必要があります。ランクがAやSくらいの、綺麗で不純物がないものでなければいけません。水平リサイクルができれば、理論上はペットボトルは永遠にペットボトルに生まれ変わり続けることができるわけです。

ランクが下の素材は、水平リサイクルではなく、カスケードリサイクル、つまりペットボトルではない別のものに生まれ変わるしか道がありません。

もちろん、リサイクルもされずに廃棄されてしまうことがいちばん環境には悪いことですが、プラスチック製品の問題は、とても複雑で深い、ということがお分かりいただけたかと思います。

※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。

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