ゴミ清掃員としても働く芸人の滝沢秀一(マシンガンズ)が、ゴミを回収していて気が付いた事実、それが「金持ちの家から出るゴミは少ない」ということ。長年にわたりゴミを見続けた滝沢氏だからわかる、ゴミに隠された秘密を教えます! みんなでゴミを少なくして、金持ちになろう!

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この10年でめっきり見かけなくなったゴミや、逆に今まではなかったのに新たに見るようになったゴミがあります。

例えば、ファックスは見かけなくなりましたね。10年前は粗大ゴミでよく出ていましたが、とうとう日本中のファックスが捨て尽くされたのかもしれません(笑)。

一方で、ファストファッション系の洋服はよく見るようになりました。コロナ前はすごい量でしたが、コロナを経てあまり洋服を買わなくなったのか、最近は少し減ったようにも感じます。それでも10年前と比べたら、捨てられる洋服はとても増えました。

新聞や雑誌はすごく減りましたが、通販などで使用される段ボールはものすごく増えました。

みんなにとってはただの段ボールかもしれませんが、清掃員にとっては好きな段ボールと苦手な段ボールがあったりします。『有田みかん』の段ボールは、持った瞬間に手にフィットしてすごくいいです。一方で、某通販の段ボールは滑りやすくて、回収するのに意外と苦しめられたりします。

飲料系のゴミでは、一升瓶などの日本酒が減ってワインが増えました。ただ、ものすごく増えたのはペットボトルですね。

これは容器包装の人が言ってたんですが、ここ10年で飲み物の中身ってほとんど変わってないそうです。要は、飲み物の歴史は「容器と包装の歴史」だと。

どういうことかというと、オレンジジュース自体はそんなに変化はしていなくても、ビンに入っていたものがパックになり、それがペットボトルになったりと容器が変遷していき、容器によっていかに中身をおいしそうに見せるか、それが飲み物の歴史だというのです。

もっとわかりやすく言うと、プルタブで空ける缶コーヒーよりも、スクリューキャップが付いたフタつきの缶コーヒーをよく見るようになりました。フタが付いていると飲み口が大きいので香りが広がるし、何より残しておいてもフタを締めれば後で飲めるという利点があります。

中のコーヒー自体は変わっていなくても、容器の進化で時代が分かる。まさに飲み物は「容器と包装の歴史」と言っていいでしょう。

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ソフトドリンクの350mlカンや500mlカンは、ほぼ見なくなりました。ほとんどがペットボトルに移行していますね。カンはビールやチューハイなど、お酒系だけかもしれないですね。

調味料なんかもそうです。醤油やごま油は、以前はビンだったような気がしますが、よく見てみるとどれもペットボトルになっています。

■見たことの無い「新しい」ゴミ

ここ最近、海外製のドリンク容器で、下部がプラスチックで上部がカンという、二つの素材が一体になっているものが流行っているようです。これが頻繁にペットボトルと一緒に捨てられているんですが、これはリサイクルは難しいです。

プリングルスの容器も底がスチール製ですが、構造的には同じです。捨てるんだったらプラとカンを外して別けたいところですが、これがまったく外れない。

中身は普通のジュースなんでしょうが、この容器だと確かにおしゃれに見えるんですね。ただ、これが流行ってしまうと、我々としてはものすごく困ります。日本のルールにはない構造なので、分別ができないからです。

僕の住んでいる地域では緑色のペリエのペットボトルが再利用できなかったりと(自治体のルールによります)、我々清掃員や自治体は輸入製品に頭を悩ませていることもあるんです。

※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。

マシンガンズ・滝沢秀一の『金持ちのゴミはなぜ少ないのか?』は毎週木曜日更新中!