ゴミ清掃員としても働く芸人の滝沢秀一(マシンガンズ)が、ゴミを回収していて気が付いた事実、それが「金持ちの家から出るゴミは少ない」ということ。長年にわたりゴミを見続けた滝沢氏だからわかる、ゴミに隠された秘密を教えます! みんなでゴミを少なくして、金持ちになろう!

* * *

先日、「地域によってゴミの出し方が違って困る!」というネットニュースを目にしました。ゴミの捨て方はかなり地域差がありますので、引っ越しをしたばかりだったりすると戸惑うことがあると思います。

例えばある地域では、ゴミ袋に入るのであれば掃除機を入れてもいい、なんてところもあります。東京23区だったら絶対に粗大ゴミになりますから、ルールが全く違います。

関西のほうでも可燃・不燃ではなく「普通ゴミ」というものがあり、お皿でもライターでも生ゴミでも一緒に捨てて問題ない、というルールになっているところもあります。

関西在住の芸人さんが、ゴミを分別して出したら大家さんに怒られた、と言っていました。「袋の数が増えて迷惑だ」ということのようです。

このように、ゴミに対する考え方は地域によって違いますので、引っ越しなどで苦労することはよくあるんだと思います。

東京23区では、プラスチックは基本的に可燃ゴミですが、不燃に分別される地域もあります。プラスチックの中でも「硬いプラスチック」と「柔らかいプラスチック」に分別が必要な地域もあるようです。

自治体におけるゴミ分別事情は、その自治体にどれだけ予算があるか、その地域の環境などの状況、あとはリサイクル工場があるかどうかで変わってきます。

東京23区では、プラスチックをリサイクルできる工場はそこまで多くないので、僕たちがプラ資源を回収してリサイクル工場へ行くまで、大体50分ぐらいかかる場合もあります。そうすると燃料費や人件費がかかりますので、「うちはやらないほうがいいや」という判断も当然生まれてくるわけです。

そういった事情もあってプラスチックのリサイクルはプラスにならないことがあるので、自治体が補助金で何とかせざるを得ない、それが難しければプラスチックのリサイクルは行わない、という判断をすることもあるでしょう。

カナダでは、回収したプラスチックゴミを集積場に積み上げています。そうすると見た目でゴミの量が分かりやすく認識できるので、「プラスチックを少なくしましょう」という運動が強く起きているようです。

年始の回収で、ゴミが多くてもこう言われちゃうと微笑ましいですよね 年始の回収で、ゴミが多くてもこう言われちゃうと微笑ましいですよね

■ほかにもあるローカル・ルール

ほかにも、徳島県上勝町では分別が45種類にまで及び、ビンは色別にすべて分別しなければいけませんし、鹿児島県の大崎町というところでは分別してリサイクルしたお金を教育費に回しています。そして自分たちの分別・リサイクルのノウハウ、技術をインドネシアに伝えています。

北海道鷹栖町では、生ゴミだけ別の日に回収してたい肥にし、それを安く売っています。

変わった回収品目だと「落ち葉」「貝殻」「古布」「蛍光灯」「おむつ」「火山灰」を個別に回収している地域もあります。これは地域の文化や環境の違いによるものですね。

このように、日本のゴミ回収にはローカルルールがメチャクチャ多いです。そのなかでも、僕がいいなと思ったのは、朝ではなく「夜間にゴミ回収をする」というルールです。

福岡では、昼は農家、夜はゴミ回収を兼業で行っている人が多く、集めた生ゴミを肥料にして畑で使っていた、というのが夜間回収のはじまりだそうです。

夜間回収をすると、夜中に泥棒などの不審者がいなくなる、夏でも回収時に熱中症にならない、渋滞に巻き込まれずにスムーズに回収できる、なにより前日の夜にゴミを出しておけるなど、数々のメリットがあって最高だと思っています。実験的に導入してもいいんじゃないでしょうか?

海外にもいろんなゴミ事情がありそうですので、それを調べたらまた皆さんにお話ししますね!

※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。

マシンガンズ・滝沢秀一の『金持ちのゴミはなぜ少ないのか?』は毎週木曜日更新中!