じゃい
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第91回】受験がギャンブルだとしたら、どうやって結果に納得したらいいのか。

息子の中学受験が終わりました。第一志望は落ちましたが、なんとか滑り止めに引っかかりました。そこまで優秀な学校ではないのに、この先、多額の学費を払っていくのかと思うと気が重いです。

この先、息子がどんな人生を送るのかわかりませんが、投資に見合ったリターンがあるかわからないことも憂鬱です。息子がそれなりに努力していたことは間違いありませんが、受験というギャンブルでは勝った気がしません。

この先、ずっとこんな気持ちを持ったまま働いていくかと思うと少しだけ気が滅入ります。どうやって気持ちを取り直したらいいのか、いいアドバイスがあったらお願いします。(40代・男性・会社員)

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東京新聞杯は荒れましたねぇ。サクラトゥジュールは予想できなかったなぁ。昨年は10番人気14着ですもの。キングジョッキーが上手く乗ってましたね。そしてマスクトディーヴァが大出遅れ。さすがに厳しかったですね。

きさらぎ賞はビザンチンドリームが強かったです。昨年のソールオリエンスを彷彿とさせる内容で、今年のクラッシックが楽しみな一頭です。

さあ、それでは質問に参りましょう。

丁度うちの息子も高校受験なので同じような境遇にいます。これから受験なのでまだどうなるかは分かりませんが、塾の授業料は目ん玉が飛び出るくらい高額です。

受かって欲しいという気持ちはありますし、「落ちたら授業料返せよ!」と冗談っぽくは言ってます。

まあ言えるのは、受験がギャンブルだとして、受験に失敗したことが負けたことになるのかといえば、その瞬間だけでいえば確かにそうかもしれませんが、決して人生のギャンブルに負けたわけではありません。

子供の人生に親は責任を持たなければいけませんが、子供達が歩む道を最終的に決めるのは子供自身です。親がやることは子供たちが歩きやすい道を作ってあげることです。道に迷いそうになっていたら、自分の経験を活かしてアドバイスをしてあげることです。

仮に今後息子が第一志望の高校に落ちて、滑り止めの高校に通うことになったとしても、正直ギャンブルに負けたとは思わないし、それによってまた新たな出会いや発見があるでしょう。

志望校に落ちた方が、結果的にいい人生を送れることだってあるでしょう。まあ両方の人生の比べられる訳ではないのでそれは分かりませんが、そう思える人生を送ってほしいと思います。

塾の費用や学費など大変な出費ですよね。親だって楽ではありません。でも、その見返りを求めるのはやっぱり違うと思うんです。

今週のギャンブル格言【親が子供の進む道を決めてはいけない。子供が歩きやすい環境を作ってあげることである】 今週のギャンブル格言【親が子供の進む道を決めてはいけない。子供が歩きやすい環境を作ってあげることである】

投資に見合ったリターンとは一体何なんでしょうか?

子供が色んな経験をして、挫折して、強くなって、幸せになって、「お父さん、お母さん、ありがとう」と言ってくれたら、それが最高のリターンじゃないでしょうか?

まずは、受験を頑張った息子さんが、努力してきたことを褒めてあげてください。落ちたことで本人が1番悔しく思っているはずです。

「この先、ずっとこんな気持ちを持ったまま働いていくかと思うと気が滅入ります」

これをお子さんが知ったらどう思うでしょうか? きっと悲しむのではないでしょうか? 自分のせいで親が悲しんでると、自分を責めてしまうのではないでしょうか? 僕はその方が心配です。

どうやって気持ちを取り直したらとのことですが、そもそもそんな気持ちになる必要はないのかなと思います。だって、偏差値の高い学校に通うことが幸せとは限りませんから。

第一志望に受からなくても、人生はまだまだ続きます。

まだ中学受験ということなので、高校や大学受験で挽回することもできるでしょう。人生というギャンブルの勝ち負けの答えが出るのなんてずっと先の話です。

僕は息子達が存在してくれてるだけで人生のギャンブルに勝っている気持ちになります。甘やかすつもりはありませんが、息子達が歩きやすい道を作っていきたいと思います。

質問者さんも、是非お子さんが人生というギャンブルで勝てるように、これからもサポートしてあげてください。

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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

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じゃい(インスタントジョンソン)

じゃい(インスタントジョンソン)

1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

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