今年のプロ野球で“ある意味”注目されているのが、横浜DeNAだ。

昨シーズン、広島がリーグ3位に入り、初のクライマックスシリーズ(CS)に進出。これで12球団中、CSに出場していないのは横浜だけとなってしまったのだ。

2007年から正式にセパ両リーグで導入されたCS。リーグ優勝していないチームが日本一になる下克上には賛否両論の声が上がっているが、ポストシーズンの盛り上がりにひと役買っていることは間違いない。

2007年以降の横浜のリーグ順位は、4位、6位、6位、6位、6位、6位、5位と、3位は果てしなく遠い。

だが、「横浜がCSに出場さえすれば、間違いなく日本一」と断言するのは、諸般の事情で横浜ファン休止中のマンガ家・やくみつる氏だ。短期決戦での優勝確率が100%であることが、その根拠だという。

「これはほかの11球団にはない偉大な記録です。初優勝した60年の日本シリーズは4連勝、98年の2度目は4勝2敗。ともに日本一です」

確かにこれは、無敵の強さだ。サンプルが2回しかないというのがやや不安点だが、短期決戦には絶対の自信を持って臨むはずだ。

だが、最大の問題点。CSに進出できるのか? 「勝算はある」と、やく氏の目が光る。

「中畑監督は今オフ、『これまで巨人戦に熱くなりすぎた。今後は冷静にいく』と発言。私はこれを『巨人戦は捨てた』と解釈しました。巨人戦のために温存していた戦力をほかに回す。勝率を上げた巨人は気をよくして独走。2位以下はダンゴ状態となり、総力戦でCS出場権を勝ち取る。勝率5割未満でも3位は十分に可能です。

実は、初優勝前年の59年には東京五輪開催が決定しています。縁起がいいと思いませんか」

これは間違いないかも? 横浜の空に“日本一”の星が見えてきたぞ!