写真:佐貫直哉/JMPA 写真:佐貫直哉/JMPA

41歳の“レジェンド葛西”が日本選手団の主将を務めたソチ五輪は、1998年の長野五輪に次ぐ8個のメダルを獲得して幕を閉じた。また、メダル獲得はならずとも、選手たちそれぞれの活躍が、日本に大きな感動を届けてくれた。

今回のソチで特に目立ったのが、10代選手の躍進だ。大会序盤、スノーボード男子ハーフパイプで15歳の平野歩夢、18歳の平岡卓がそれぞれ銀、銅メダルを獲得すると、日本選手団を大いに勢いづけた。

そしてフィギュアスケート男子では、19歳の羽生結弦が金メダルを獲得。その演技の美しさと、演技後のさわやかな笑顔で、女性ファンだけでなく、男性もメロメロにする羽生だが、その素顔はイメージとは少し違うようだ。

今回のソチも現地で取材したベテランスポーツジャーナリストの折山淑美氏が明かす。

「羽生結弦君は、見た目に反して実はすごく男っぽいんですよ。昔からメディアの前でもはっきりと自分の意思と言葉を持ってしゃべれるし、聞かれたことに対して、きっちりと答える。高校時代から『男っぽいじゃん』という印象で、同じフィギュアの選手の中にもファンが多いみたいです」

 写真:佐貫直哉/JMPA 写真:佐貫直哉/JMPA

一方、悔し涙を見せたのが、スキージャンプ女子、17歳の高梨沙羅。W杯の活躍から考えればメダルは確実視されていたが、五輪という重圧に高校生の小さなハートは押しつぶされてしまったのか……。

「高梨沙羅ちゃんと同名の、アメリカのサラ(・ヘンドリクソン)という優勝候補の選手がいて、彼女はケガで結果は出せなかったのですが、そのヘンドリクソンをはじめほかの選手たちが、沙羅ちゃんが負けたときに慰めに行っていました。それがすごく印象的でした。普通は、負けたライバル選手のところへ励ましになんて行かないと思うんですが、そうやって皆が集まるのは、彼女が本当にいい子だからなんでしょうね」(カメラマン・A氏)

ほかにも女子スキージャンプの伊藤有希(19歳)、スノーボード男子の角野友基(17歳)、フィギュアスケート女子の村上佳菜子(19歳)などの10代選手が、今回のソチで大きな経験をした。

4年後の平昌(ピョンチャン)冬季五輪でも、彼らは第一線で活躍しているはず。それぞれがひと回りもふた回りも強くなって、必ずや再び五輪の舞台に戻ってくることを期待したい。

 写真:真野慎也/JMPA 写真:真野慎也/JMPA

■週刊プレイボーイ10号「現地取材スタッフが語るソチ五輪。テレビに映らなかった選手・解説者・会場のイイ話」より

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