28日、いよいよ今季のプロ野球が開幕する。

オープン戦では、超強力補強を行なったソフトバンクが15勝2敗2分とぶっちぎりの強さを見せたほか、昨年の日本一・楽天、セリーグ覇者の巨人も好調を維持。

また、楽天のドラ1・松井裕樹が開幕ローテ入り、ロッテのドラフト5位・井上晴哉が開幕4番に内定するなど、新戦力も台頭して、今年もおもしろいシーズンになりそうだ。

また、ペナントレース以外にも、プロ野球ファンなら気になることが? そのいくつかを紹介しよう。

●静かなナゴヤドーム中日は今季、ホームの中日応援団に限り、ナゴヤドームでの鳴り物応援禁止を決定。これはNPBが球場から暴力団関係者を排除しようとする動きと関連しているといわれ、現在、行なわれているオープン戦ではビジターチームのラッパや太鼓だけが鳴り響く異例の事態に。

ナゴヤドームのドラ党は「ホームなのに雰囲気はまるでアウェー」とため息を漏らすも、現状、解決の糸口は見えておらず、当面はこの状態が続きそうだという。

●ポスト・ノムさん?今季限りで現役を引退した名手・宮本慎也氏(元ヤクルト)。今年から評論家として日刊スポーツのコラムを担当。その「ブッタギリ評論」が1年目から注目を浴びている。

巨人の新戦力・片岡について「手を抜いたように見えるプレーは、西武にいたときと変わっていませんでした」とバッサリ。さらに古巣・ヤクルトの練習試合に至っては「見れば見るほど悲しい気持ちになってきた」と、もはや「ポスト・ノムさん」に名乗りを上げるようなコメントのオンパレードで話題に!

●グラティ廃止昨季、阪神の選手が本塁打を放った際にベンチ前で行なっていたパフォーマンス「グラティ」が廃止されることになった。3本の指をスタンドに向け、ファンと選手が一体になる「グラティ」は選手発案で生まれた応援でファンからも好評だった。

だが昨年、掛布DCが「プライドをかけて戦っている相手に対して尊敬の念が感じられない」と批判すると一気にトーンダウン。今季、廃止が正式に決定した。ただ選手側は新たなパフォーマンスを考案中で、注目が集まるところ。

球界最年長投手は、今年も健在!

●レジェンド・オブ・レジェンド41歳にして、ソチ五輪でスキージャンプ・ラージヒ41ルで銀メダルを獲得、「レジェンド」と呼ばれる葛西紀明。そんな「レジェンド世代(72年度生まれ)」のプロ野球選手を探してみると、稲葉(日本ハム)、西口(西武)、谷(オリックス)、和田(中日)と、そうそうたる顔ぶれ。

ちなみにレジェンド・オブ・レジェンドは1965年生まれ、今年でプロ31年目、49歳になる山本昌。山本昌は今季1勝を挙げた時点で「プロ野球史上最年長勝利投手」に!

●人的保障ブレイク今季、FA移籍に伴う「人的補償」で他球団に移したのは5人。一岡(広島)、脇谷、中郷(ともに西武)、鶴岡(阪神)、藤岡(ソフトバンク)だ。

そのなかでも特に注目なのが、大竹のFAによって巨人から移籍した一岡。まだ23歳と若く、巨人での2年間は通算0勝と結果を残せていないが、巨人関係者から「将来の守護神候補」と高く評価されていた。今季はキャンプから150キロに迫る剛速球で猛アピール。紅白戦を視察した広島・松田元オーナーは「巨人も悔しがるじゃろ」と喜んだ。

■週刊プレイボーイ14号「12ページ特集 2014年プロ野球開幕直前『で、あの話はどうなった!?』ワイド」より