すっかり有名になった「セレ女」という言葉が示すように、Jリーグ・セレッソ大阪の女性ファンが、昨年から加速度的に増えている。
在阪スポーツ紙のサッカー担当記者が、その熱狂ぶりを証言する。
「セレッソの練習グラウンドに行くと驚きますよ。望遠レンズのついた立派な一眼レフカメラをもったコや、選手に手渡すためのプレゼントの入った袋を大事そうに抱えるコなど、とにかく若い女性ファンだらけなんですから。見学用ベンチはまるで“女性専用車両”状態(笑)。先日も、柿谷と握手した女のコが感激のあまり、腰を抜かして、しばらくその場にへたり込んでいました」
昨年ブレイクした日本代表のFW柿谷曜一朗(24歳)、MF山口蛍(23歳)ら、実力があってルックスもいい若手がズラリと揃うセレッソ。それとともに女性ファンが増え、今では試合会場だけでなく、練習グラウンドにも大挙して訪れるようになったという。
「今のJリーグには財政面で苦しむクラブが多いなか、昨年のセレッソは広告料、入場料、グッズ販売のすべてにおいて大幅増収。その勢いがあったからこそ、オフに超大物フォルランを獲得したというわけです」(スポーツ紙記者)
フォルランを獲得できたのはセレ女のおかげだった? 事実、セレッソのホーム・ヤンマースタジアム長居のグッズ販売コーナーには、試合前に何時間も、セレ女たちが長蛇の列を作っている。
そして人気爆発の理由は、ただ「イケメンが多いから」だけではないらしい。
「選手は下部組織から昇格した根っからの関西人が多く、気さくで親しみやすいと評判です。チームの教育も徹底していて、練習後のファン対応も手を抜かない。柿谷も日本代表に行って注目されるようになってからも、態度がまったく変わらないですからね」(スポーツ紙記者)
試合観戦に来ていた女子高生セレ女のひとりがこう話す。
「選手はみんなイケメンやのに、全然ツンとしていない。この前も健勇(FWの杉本健勇)に『今朝、何食べたん?』って聞いたら、『たまごサンド』とか返事してくれたから(笑)。同じクラスにも、『サッカーには興味ないけど、セレッソの試合やったら観に行きたい』ってコはたくさんおるで」
まさに“会いに行けるサッカー選手”。セレッソが女性から人気の理由は、チーム一丸となったファンへの“神”対応にあったというわけだ。
(取材・文/武松佑季、東賢志[A4studio])