かつてエース背番号8を背負っていた、セレッソ大阪ひと筋18年の“ミスター・セレッソ”森島寛晃氏 かつてエース背番号8を背負っていた、セレッソ大阪ひと筋18年の“ミスター・セレッソ”森島寛晃氏

ついに開幕したW杯。代表メンバーには、香川真司(2009、10年)、清武弘嗣(12年)、そして柿谷曜一朗(13年~)と、セレッソ大阪のエースナンバーである背番号8番を受け継いだ3人が選出された。彼らへの期待を、偉大な先輩“モリシ”こと森島寛晃氏が語る!

■W杯でのゴールはホンマ興奮しますよ

真司(香川)、キヨ(清武)、曜一朗(柿谷)と、僕の後にセレッソで8番をつけた選手が、みんなW杯のメンバーに入ったのはうれしいことです。蛍(山口)を含め、セレッソでプレーしたメンバーが選ばれたことで、僕までこうやって週刊プレイボーイさんに取り上げてもらえるわけですから、8番をつけててよかった(笑)。

真司に関しては、(サポートメンバーだった)前回の悔しさもあるでしょうし、中心選手となった今回は、この4年間の経験を生かして力を出し切ってほしいですね。

キヨは、誰よりもチャンスをつくれる男だと思うのですが、もっと怖い選手になるためにはやっぱりゴールが必要だと思います。人に点を取らせるだけでなく、自分が取るという意識が出てくればもっと評価される。ブラジルではそこに期待したいです。

曜一朗とはW杯メンバー選出後に少し話す機会があったのですが、何よりもゴールにこだわってプレーしてほしいと伝えました。FWである以上、やっぱりゴールですよ。曜一朗がさらに飛躍するためにも、チームが勝ち上がっていくためにも必要です。とにかくゴールした曜一朗の笑顔が見たい。

曜一朗も“持ってる”と太鼓判!

僕はW杯に2度(1998年と2002年)出場して、02年のチュニジア戦ではゴールを決めたのですが、正直、興奮していて、どうやってシュートを打ったのかも、なんで飛行機ポーズをしてベンチまで走っていったのかも、ほとんど記憶がない。W杯でゴールを決めるって、ホンマ興奮するんですよ(笑)。ただ、ゴールを決めてやるという思いが強かったので、自然に体が動き、迷わずシュートが打てたのでしょう。だから、そういう貪欲さを持ってピッチに立ってほしいと思います。

曜一朗が今年のJリーグでなかなか得点できていないことを心配する人もいるでしょう。でも、W杯という舞台では何か持っていない人は活躍できないんです。4年前の本田の言葉を思い出してください。曜一朗も“持ってる”んです。大丈夫です!

それともうひとり、サプライズ招集された嘉人(大久保)は、セレッソに僕の10コ下の選手として入団してきて、僕のサッカー寿命を短くした男です(笑)。彼ほど貪欲さや気持ちの強さを持った選手はなかなかいないし、きっとやってくれるはず。でも、どういう布陣にするかを考えると……これが難しい。曜一朗と嘉人が前で、左に真司、本田と岡崎もいて、キヨが入ると11人では無理ですからね(笑)。

日本にとってW杯本大会出場はもう5回目。今回、どこまで勝ち進むかと言われればベスト16。でも、僕はそれ以上勝ち進んでほしいと思っています。つまり、ベスト8。どうしても8が好きなんです(笑)。

●森島寛晃(もりしま・ひろあき) 1972年生まれ、広島県出身。前身のヤンマー時代含めてセレッソ大阪ひと筋18年の「ミスター・セレッソ」。日本代表64試合12得点。2008年に現役引退し、現在はセレッソ大阪アンバサダー。人柄の良さでも有名で、現役時代は「日本一腰の低いJリーガー」といわれた