オフィシャルグッズは在庫切れ…過熱人気は一目瞭然!

9月5日のウルグアイ戦でポスト直撃シュートを放つなど鮮烈なデビューを果たし、続くベネズエラ戦ではスピード感あふれる力強いドリブル突破からアギーレJAPAN第1号となる見事なゴールを上げたサッカー日本代表の武藤嘉紀(FC東京)。

一躍、時の人となり、マスコミの取材攻勢も激しくなる一方のようだが、その影響はまずFC東京の本拠地、味の素スタジアムに現れていた!

スタジアム正面ゲートに隣接するグッズショップ「EUROSPORTS味の素スタジアム店」には、当然のごとくFC東京のオフィシャルグッズが多く取りそろえられている。しかし、武藤の付けている背番号14のプレシャツが店内のどこにも見当たらない。店員にたずねると、

「武藤選手のものはすでに売り切れで入荷待ちの状況です。ちなみに、背番号入りのタオルもやはり同様の状況です」

恐るべし武藤フィーバー。この日はリーグ戦の試合翌日ということで、FC東京小平練習場で軽いランニングに汗を流す本人を直撃すると、戸惑う素振りを見せながらもこう応じてくれた。

「いや、でも子供たちに声かけてもらえたりするのは素直にうれしいです。サッカーやっててよかったなって思います」

「今は点を取ってチームを勝たせることしか考えていない」と謙虚に22歳らしからぬ落ち着きを見せる武藤。

現在、リーグ6位と上位につけているFC東京には、アギーレ体制後も日本代表で出場を続けるキャプテンの森重真人、元日本代表の権田修一、高橋秀人、代表候補として名前が挙がって久しい米本拓司など“タレント集団”と称して差し支えない逸材が揃っている。

その輪に今年から加わった若きエースが、「ゴール」という最高の結果でチームをさらなる高みへと押し上げるごとに、この過熱人気もますます鰻登りとなるのは間違いない。

現役慶應ボーイでモデル並みのこのイケメンっぷり!(撮影/松井英樹)

武藤嘉紀 MUTO YOSHINORI1992年7月15日生まれ、東京都出身。身長 178cm、体重72kg。利き足:右 ポジション:FW、MFバディサッカークラブを経て中学校入学時にFC東京U-15深川に加入。以後、同クラブの下部組織でプレーを続け、2011年に慶應義塾大学体育会サッカー部に入部。1年次に左膝半月板損傷の大ケガを負うも、その期間に一からフィジカルを鍛え直し心身ともに成長を遂げる。3年時に退部し、在学中にFC東京とプロ契約。プロ1年目の今年、ここまでリーグ戦9得点とゴールを量産している。愛称は“よっち”