CS(クライマックスシリーズ)開幕を目前に控え、全国の20歳から54歳までの男性野球ファン1万7577人中から「毎年、必ず1度は球場に足を運ぶ」、巨人、広島、阪神ファン各200人にネットアンケートを行なった。各ファンの平均年齢は巨人ファン42.2歳、広島ファン40.6歳、阪神ファン41.5歳だった。

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応援するチームの監督の采配に対して「とても満足」「満足」と答えたファンは巨人59%、広島35・5%、阪神7%と大差がついた。

ファンの約6割の支持を集めた巨人・原監督には「故障者が続出し、主力が不振にあえぐなか、優勝できたのは監督力が大きい」「時に鬼のような非情采配で主力にも刺激を与え続けたからこそ優勝できた」といった声が多数、集まった。

一方で「4番を含め打順をイジりすぎる。あれでは選手がかわいそう」「アグレッシブに動きすぎる。もう少しどっしり構えてほしい」と不満の声もあるにはあるが、それでも監督として11年目のシーズンで優勝7度という実績はあまりに立派。

広島は今季のチーム成績に「満足」「やや満足」と答えたファンが8割弱いたにもかかわらず、野村采配の話になると「とても満足」「満足」が35・5%にまで急落。一方で「不満」「とても不満」が32・5%と評価が真っぷたつに割れた。

ファンからは「少ない戦力で巨人、阪神とよく戦っている。選手起用も目先の勝利ではなく、チームの将来を見据えてよく我慢している」と評価する声がある 一方、「大事な場面で調子の悪い選手を出したり、逆にここぞの場面で動かなかったりと不可解な采配が多い」「地元・広島では監督が野村でなければ、とっくに 優勝していると思っているファンは多い」との声も。

阪神は和田采配に満足が7%の異常事態

気の毒なのは阪神だ。和田采配に「とても満足」「満足」はわずか7%で「不満」「とても不満」が64・5%という異常事態になっている。

具体的には「シーズンを通じてキャッチャーの起用がブレブレ」「前日、活躍して気分をよくした選手が翌日メンバーから外される起用が多々あった。考えられない」「8月下旬に球団が『和田続投』を発表した途端、チームがガタガタになった。きっと選手もやる気をなくしたんだろう」「今年、万が一、CSを勝って、来年も和田が続投すると考えると応援のテンションが下がる」との声まで。

CSではこうしたファンを見返すことができるか?

(取材/本誌編集部&ボールルーム&オフィスチタン)

■週刊プレイボーイ42号「大特集 CS直前 巨人×広島×阪神ファン600人アンケート」より(本誌では、この他にも3チームの違い、特色が浮き彫りに!)