11月のホンジュラス戦やオーストラリア戦で勝利し、年明けのアジア杯へ勢いをつけたいアギーレジャパン。先日のブラジル戦では、主力を温存した意表をつくスタメン選びで賛否を呼んだが、アジア杯で確実に連覇を遂げるためには、どんなメンバーが現状のベストなのか?
そこで識者に、「4年後のロシアW杯をあえて度外視して……」という条件で、アジア杯に向けて“サプライズ招集”をオススメしたいメンバーを数人選んでもらった。
【センターバック】中澤佑二(横浜F・マ) 「対人能力では、現時点でも最高の日本人DF」(サッカージャーナリストの後藤健生[たけお]氏)
【インサイドハーフ】遠藤保仁(G大阪) 「ぜひ柴崎と一緒にプレーさせ、遠藤がパスのリズムを変幻自在に変えてゲームをつくっていく様子を、帝王学として身近で学ばせたい」(後藤氏)
【サイドFW】永井謙佑(名古屋) 「Jリーグで好調。あのスピードと、前から追い回す守備のしつこさは魅力。得点力もある。スーパーサブに適任」(スポーツ紙日本代表担当記者のA氏)
【FW】大久保嘉人(川崎) 「センターでもサイドでもプレーできる。とにかく前を向いて勝負する、アギーレ好みの選手。今のJリーグでのパフォーマンスなら代表でも十分に活躍可能」(後藤氏)
もちろんアジア杯優勝を4年後のロシアへの布石とするためであって、ベテランの名前が上がったのも若手を牽引(けんいん)する見本としたい意味合いは大きいだろう。
今後、アジア杯に向けた選手選考の上で注目となるのがホンジュラス戦、オーストラリア戦を控える11月シリーズでの招集メンバーだが…。
「もう新顔の招集はやめ、戦術の徹底や約束事の設定などチームの仕上げに着手するのか。あるいは9月、10月シリーズ同様、新しい選手を呼ぶのかが見ものです。常識的に考えれば、11月からはチーム熟成に入る線が濃いのですが、もし誰かを呼ぶのならU-21代表以下のイキのいい若手か、あるいは逆にベテラン勢からのような気がしますね」(後藤氏)
異論は多々あれど、かつてない大胆なチーム作りと起用が期待できそうなアギーレジャパン。今後のサプライズをあれこれ想像しつつ、来年1月の大会開幕まで待ち遠しい!
■週刊プレイボーイ44号(10月20日発売)「アギーレジャパン アジア杯連覇へのベスト布陣が見えた!」より(本誌では、アジア杯へのベスト布陣を予想!)