いよいよストーブリーグも花盛り! 皆さんの大好きな“野球政治”を日々、取材する現場の記者たちの間では例年以上に新旧監督のキナ臭い話題が大豊作…というわけで、マル秘ネタを洗いざらい語ってもらいましたっ! まずは巨人・阪神、伝統の2チームの暗闘とは…。(文中敬称略)

■巨人・原監督が望む“後継者”

デスク 留任する面々のなかにも、いろんな意味で“瀬戸際”な監督が多いよな、このオフは。例えば巨人の原辰徳(たつのり)監督。リーグ3連覇を果たしたけど、CSはまさかの4連敗。

記者A 読売グループとしては、松井秀喜(ひでき)監督誕生という悲願がありますからね。失礼な言い方ですが、3連覇の名将であっても原監督はいわば“賞味期限の切れた存在”。ただ、松井サイドはすぐに監督をやる気はないようですから、読売としては来季もぶざまな成績でない限り、原に続けてもらいながら「松井につないでほしい」というところでしょう。

記者B 原監督も自分の立場は理解してる。だからこのオフ、高橋由伸(よしのぶ)を現役のまま打撃コーチ兼任にしたわけ。松井とともに、誰もが認める幹部候補の由伸に兼任コーチを承服させたってことは、引退に片足を踏み込ませたってこと。それは同時に、彼を“原一派”に巻き込んだことを意味する。

記者C 松井は決して原監督をリスペクトしていませんが、由伸に対しては親しみを持っている。その由伸を味方に加えれば、原自身が監督退任後、球団フロント入りしたときも、現場への影響力を維持できる。もっと言えば、原監督はできることなら松井監督より前に、自分の主導で由伸監督を実現させたいと思っている。なんとも複雑な、巨人らしい政治力学です(苦笑)。

 それとは別の話だけど、もし原監督と松井監督の間に“ワンクッション”が必要な場合、ウルトラCで川相昌弘(かわい・まさひろ)監督が実現するかも。超地味だけど、それだけフロントからも信頼されているらしい。

デスク 後がなかったと言えば、阪神の和田豊監督もかなり際どかったね。もし広島がシーズン最終戦に勝って、阪神が3位だったら解任だった。それが土壇場で2位になり、首がつながったと思ったら、日本シリーズ進出だからね。すごい強運の持ち主かもしれない。

 ただ、それでも和田監督を気に入らない一部の選手や関係者は、「優勝はあくまで巨人」と“和田の名将化”に水を差そうと必死です(苦笑)。

 和田退任なら次期監督の目もあった岡田彰布(あきのぶ)元監督も、「リーグ優勝しとらんでエラそうな顔すんな!」とボヤき倒してるらしいです(笑)。ま、悔しい気持ちもわかるけど……。

*続きは明日、配信予定!