プロレスファンから絶大な支持を集める魔界の住人、グレート・ムタ。ムタといえば入場シーンで見せる様々なコスチュームも魅力のひとつだが、本誌はこれらを特殊メイクアーティスト工房「自由廊」がサポートしているとの情報をキャッチ。代理人の武藤敬司氏を直撃した。
「まず最初に言っとくけどさぁ、あれはコスチュームじゃなくて皮膚だから。魔界から降臨するときにイメージした、いろんなものが憑依(ひょうい)するらしいんだよ」
初期はペイントがメインだったムタだが、2002年から様々なものが憑依するようになったそうだ。が、ぶっちゃけ、ご苦労もあるのでは……。
「パイレーツとかは大変なんだよ。機能性はそれほど重視してないから重いし動きにくいし、モノによっては前が見えないときもあるからヤマ勘で歩くんだよ」
って、ムタが言ったんですよね!
「……そうそう! で、自由廊? 最近、話題のCMを手がけてるなら俺もCMに出せよって(笑)」
近未来をイメージした“フューチャー”ムタ
●武藤敬司(むとう・けいじ) 1962年12月23日生まれ、山梨県出身。武藤敬司デビュー30周年記念大会「HOLD OUT」は11月1日、両国国技館にて開催。なお、武藤さんの試合用タイツも自由廊作で、毎回絵が違うので要チェック!
●自由廊(じゆうろう) 2002年に設立された特殊メイク&特殊造形工房。人間の顔や体を変形させる特殊メイク、リアルマネキンや美術小道具まで、幅広い造形物のクリエイティブ活動を行なっている。
(取材・文/渡邉裕美 撮影協力/AMAZING SCHOOL JUR【http://www.特殊メイク学校.com】)