12日から行なわれている大相撲七月場所。注目の新大関・照ノ富士を独占インタビュー!

相撲人気も復活、いよいよ盛り上がる大相撲名古屋場所。その話題の中心であり、注目はなんといっても新大関・照ノ富士(23歳)だ。

今年3月の春場所で新関脇として13勝の好成績を残すと、5月の夏場所は12勝で初優勝。破竹の勢いで大関昇進を決めた。平成生まれ初の大関である。

その豪快な取り口で〝次の横綱候補〟と期待を集めるモンゴル出身の大器を場所前に直撃すると、こんな思いを語ってくれた!

* * *

―まずは5月の夏場所での初優勝、そして大関昇進おめでとうございます!

照ノ富士(以下、 ありがとうございます。

―大関になった感想は?

 いや~、最初は「大関」と呼ばれるのが照れくさかったですね(笑)。でも、今はだんだん慣れてきました。モンゴルの両親から「おめでとう」と言ってもらえたのは、本当に嬉しかったです。

―大関になって、何が一番変わりましたか?

 忙しくなりました(笑)。いろんな方にお祝いしていただいたり、毎日、朝から晩までずっとスケジュールが入っている。朝のキツい稽古から始まって、一日のうちに何度も何度も服を着替えて人に会ったりする日が続くと、やっぱり疲れる。でも人間の身体はなんでも慣れていくので、そのうち大丈夫になると思います。

お相撲さんになった時も稽古がキツくて大変だったけど、それも慣れたし。こういう忙しさも平気になると思います。

―出世してお金もたくさん稼げるようになったと思いますが、昇進記念に何か買い物とかは?

 自分にご褒美を買うとか、両親にプレゼントをしたりとかはないです。でも、お祝いで若い衆と飲みに行ったり、友達と飲みに行ったりはしました。飲み代は番付が一番上の俺が出しますね。

―かなりのお酒好きと聞いています(笑)。

 大好きです。あちこちで飲みますね。

日本はそういうのないと思ってた…

―どんなふうに飲む?

照 最初はビールから始まって、焼酎にウイスキーにワイン…なんでも飲みますね。楽しくワイワイやる雰囲気が好きで。たまに朝まで飲んじゃうことも(笑)。

―たくさん飲みそうですね?(笑)

 …二日酔いにはなりませんよ(笑)。稽古で汗流したら大丈夫です。

―注目度が上がって、困ったことはある?

 週刊誌とかに内緒で写真撮られたりするのは本当に腹が立ちますね。なんで、人の世界に勝手に入ってくるのかわからない。ちゃんと(伊勢ヶ濱)親方を通して取材を申し込んでくれたら話をするのに。人の物に勝手に触るとか、日本はそういうことのない国だと思っていたから、驚きました。

でも、こういうことは自分が注目されてくると自然と起きてくることだと思うので、腹は立つけど大丈夫。気にしないです。

発売中の『週刊プレイボーイ』30号では、さらに横綱・白鵬や後輩・逸ノ城に対するライバル心の本音を告白。ぜひお読みください!

照ノ富士春雄(てるのふじ・はるお) 本名ガントルガ・ガンエルデネ。1991年生まれ、モンゴル・ウランバートル出身。2009年、18歳で鳥取城北高校に相撲留学。11年1月に角界入りし、14年3月に新入幕。伊勢ヶ濱部屋。身長191㎝、体重178㎏

『週刊プレイボーイ』30号(7月13日発売)「強すぎる横綱・白鵬の時代にピリオドを打つのはこの男! 進撃の照ノ富士 独占インタビュー」より

(取材・撮影/ヤナガワゴーッ! コーディネート/金本光弘)