東北楽天ゴールデンイーグルスの松井稼頭央選手が『キン肉マン』の原作者ゆでたまご・嶋田隆司先生から「超人認定式」として描きおろしの記念イラストを授与された。
この描きおろしイラストは松井選手が国内2千本安打を達成したことを受けて、キン肉マンとともにバットを構える松井選手本人をゆでたまご・中井義則先生が執筆したもの。
8月16日に行なわれた北海道日本ハムファイターズ戦(コボスタ宮城)、試合開始前のセレモニーで、額に入れられた記念イラストを嶋田先生が直接手渡し、
「大柄な選手が多いプロ野球界にあって、小さい身体ながらものすごい筋肉を持っていて、走攻守すべてに素晴らしい松井選手はまさに超人。僕らが描いている作品でも、キン肉マンは超人の中で小柄な方。その中でも負けずに頑張り続けるというキン肉マンの物語を、松井選手はプロ野球の世界で実際にやってくれている。
是非、この調子で次の大きな目標である日米通算3千本安打を達成してもらいたいし、これは僕ら自身も漫画家としてそうありたいと思っていることですが、ベテランになってもまだまだここまでやれるんだというのを見せつけて、年をとった選手が憧れる存在になってほしい」
とエールを送った。
松井選手が好きな超人は!?
一方、記念イラストと共にその熱い言葉を受け取った松井選手は「子供の頃から『キン肉マン』は読んでいて、その中ではロビンマスクやウォーズマンもかっこいいんだけど、特にラーメンマンが好きだった。
そんな憧れの存在だったキン肉マンに、まさかこのような形でお祝いいただけたことが何より光栄。まだまだ“超人”と呼ばれるには程遠いが、まずは先生も先ほ どおっしゃった日米通算3千本というところを目指しつつ、少しでも本物の超人に近づけるようこれからも頑張っていきたい」と、少年時代のヒーローである作者を前に満面の笑顔で語り、お返しとして直筆サイン入りの公式戦用バットを贈呈する、という逆サプライズも披露した。
ちなみに、この日の試合は「TEAM KAZUOデー~KAZUOの夏まつり~」と題したイベントデーとして開催され、当日贈呈された記念イラスト入りのボードが来場者全員に配布された他、同イラスト入りのオリジナルコラボグッズも多数発売。
限定グッズ購入者には先着でゆでたまご先生のサイン会も開催されるなど、松井選手とキン肉マンのドリームタッグが、家族連れでにぎわう夏休み真っ只中の日曜日をさらに熱く盛り上げる一日となった。
(取材・文/山下貴弘 撮影/関純一)