今季、好調に勝利を重ねて80周年を迎えたメモリアルな年に大きな期待のかかった阪神。しかし、例年のごとく終盤に失速、リーグ優勝は風前の灯だ…。

だが、こんな時こそダメ虎時代を振り返り、笑って見守る余裕を持つくらいじゃなきゃ虎キチは務まらん! 今ではほとんど忘れ去られているが、暗黒時代の阪神はFAやトレードなどで全盛期を過ぎた大物を獲ってはハズす失敗をひたすら繰り返した。ざっと並べてみたので、一時、今を忘れてほしい!(カッコ内は獲得年、前所属球団)

○高橋慶彦(よしひこ・91年、ロッテ) かつて広島を沸かせたスピードスターも、すっかり衰えており2年で引退。92年のオープン戦では始球式に登場したタレント・山田雅人からデッドボールを食らって退場した。

藤本修二(91年、ダイエー) かつて3年連続2桁勝利を挙げた右腕も、すっかり衰えており未勝利。わずか2年で戦力外。

古屋英夫(91年、日本ハム) かつて“ボンバー”と呼ばれた長距離砲も、すっかり衰えており阪神では本塁打ゼロ。2年で引退。

松永浩美(93年、オリックス) “史上最高のスイッチヒッター”と呼ばれた名内野手だが、故障で80試合出場にとどまり、わずか1年でFA移籍。ちなみに松永との交換トレードで放出した野田浩司はオリックスのエースとして大活躍。

石嶺和彦(94年、オリックス) 94年は17本塁打も、膝の故障もあり、「ベンチとレフトの往復がつらい」とこぼした(パ・リーグではDH)。翌年にはすっかり衰え、96年に引退。

山沖之彦(ゆきひこ・95年、オリックス) 通算112勝の右腕だが、故障でまったく投げられず、未登板のまま1年でしれっと引退。

佐々木誠(99年、西武) 全盛期はメジャーに一番近い日本人といわれた外野手だが、故障でまともに出場できず、2年で退団。

星野伸之(2000年、オリックス) 移籍時点で通算168勝の技巧派左腕も、阪神では3年間で8勝にとどまり引退。

さて、何人覚えてた?

(監修・情報提供/山田隆道)

週刊プレイボーイ39・40合併号(9月14日発売)「迷・珍事件で振り返る阪神タイガース 非公式80年史」より(本誌では、さらに永久保存版13ページで大特集。虎ファン必読です!)