あの優勝を味わった陣容での再建に早くもファン、マスコミは盛り上がる!

アニキこと金本知憲(ともあき)氏の阪神監督就任と首脳陣の顔ぶれが正式に決まった。

就任会見では、「補強なしで、今の選手で勝っていくのが理想」とブチ上げたが、これが早くも若手選手たちの心をつかんだというから人心掌握術もなかなかのもの。

「これまで若手は『どうせ頑張っても、また外国人やメジャー帰りの選手が来るんだろう』という気持ちになりがちでしたが、この補強ゼロ方針に『頑張れば出場のチャンスが巡ってくる』と、目の色が変わっています」(虎番記者)

さらに選手たちのやる気を駆り立てたのが、キャプテン鳥谷敬への猛烈ゲキだった。

「金本監督は就任直後、いきなり選手らと面談をしたんですが、その中でキャプテンの鳥谷をつかまえて『すべてが物足りない』『おまえが変わらないとチームも変わらない』とアニキ流のゲキを飛ばしたんです。鳥谷といえば、これまでは首脳陣ですら批判できなかった存在。そこにいきなり手を突っ込んだんですから、“金本阪神に聖域なし”を印象づけました」(前出・虎番記者)

新たな風を吹かせる金本監督に虎ファンの期待も高まるばかりだが、新加入のコーチ陣も豪華な顔ぶれ。球団OBの矢野燿大(あきひろ)氏(一軍作戦兼バッテリーコーチ)、片岡篤史氏(一軍打撃コーチ)、今岡誠氏(二軍打撃兼野手総合コーチ)といったフレッシュな顔ぶれが入閣した。

前出の虎番記者がこう目を丸くする。

「いずれも2003年、05年の阪神優勝時の主力選手で、皆、今でもファンから根強い人気がある。加えて掛布雅之DCが二軍監督、オマリーが一軍打撃コーチ補佐、濱中治が一軍打撃コーチと、歴代の4番バッターも入閣。はっきり言って過去最高レベルの豪華さです。虎番記者の間では『選手の話題がなくても、監督とコーチだけで十分に原稿が作れる』と、嬉しい冗談が飛び出ているほどです」

金本監督の精神的な礎はタテジマではなく…

首脳陣に優勝経験のあるOBをズラリとそろえた金本阪神。だが、意外にもその精神的な礎(いしずえ)はタテジマ以外にあるとの指摘も…。

「金本監督とヘッドコーチに昇格する高代延博コーチは『猛練習の鬼』と呼ばれた三村敏之元広島監督の教え子で、それぞれ選手、指導者として基礎を三村氏に叩き込まれました。金本監督は、『カープ時代はゴミのように扱われ、朝から晩までひたすら練習させられた』と振り返るほどの猛練習で大成した選手。

それだけに、これまで『あまりに楽すぎて故障者が出ない』と評されていた阪神の練習は地獄と化すでしょう。赤ヘル仕込みの猛練習で、場合によっては来春のキャンプは故障者が続出になるかもしれません」(球界関係者)

だが、ファンはそんな心配もどこ吹く風。虎ファンが集まる大阪市北区の喫茶店「まる虎ぽーろ」のファンからはこんな声が。

「矢野も片岡も今岡も皆、まだ若い。そやからコーチ兼プレイヤーとして登録しておいて、選手が故障したら、代わりに試合に出場したらええ。今季よりずっと強力なチームになるはずや」

ここまで虎ファンを妄想させる金本監督はスゴイ!

(取材・文/ボールルーム)