シンクロナイズドスイミング元日本代表で美人双子姉妹としてバラエティ番組でも活躍する木村真野・紗野姉妹が、自身のブログで10月26日にアメリカで開かれた2015USマスターズ・シンクロナイズドスイミング選手権のデュエット競技で優勝したことを明かした。
木村姉妹のマスターズ世界選手権・デュエット競技での優勝は、今回でなんと4回目となる。
タレント活動をしながらも「一生、水中表現者でいたい」という願いのもと、プロのシンクロ選手として試合に出るために半年前から準備を開始。プールでの基礎練習も3日と空けることのない、そんな多忙な生活を送る木村姉妹を直撃した、その後編!(前編→「ダウンタウン浜田からの誘いに「まだ芸人にはなりたくない!」」)
-ところで、おふたりの実家は名古屋のとんでもないお金持ちだっていう情報がネットを踊っていますけど、その真相はどうなんですか? 例えば、月のお小遣い200万円だったとか?
真野 それは違いますよ。そんなにもらっていませんでしたよ。
―ガセですか! では、実家が4つもの番地をまたぐ大豪邸でトイレが4つ、風呂が6つ、部屋数は17室もあるというのは?
真野 それは本当ですね。おじいちゃんが昔、牧場を経営してまして、その牧場のあった500坪に家を建ててしまって、番地が4つあったのはその結果です。
紗野 部屋数が本当に多くて、知らない部屋がたくさんありましたよ。入っちゃいけない部屋もあって、海外で買ってきた骨董品とか、そういうのを飾っておく部屋で。そこに入ると、いたずらするから絶対に入っちゃダメって言われていましたね。
真野 ふたりでよく鬼ごっこをしたし、小学校の時、友達が来たら必ず迷子になっていましたよ。
紗野 家庭訪問の先生も入り口がわからないとか、迷子になっちゃうから来たがらなかったことも。
―庶民には想像できないですね。ふたりは韓国料理が好きで、おじいちゃんがそのために韓国料理店を作っちゃったっていうのもホント?
真野 それも本当ですね。韓国料理が好きだからっていうのもあるといえばあるんですけど、うちは家族が全員忙しく働いていたので、お店はみんなの食の管理を目的のひとつに作られたんです。
家から歩いて30秒ぐらいのところに建てて、シンクロの練習が終わって、お腹が空いたらすぐに食べにいけるみたいな。もちろん、これから韓国料理のブームがくるかもっていうタイミングだということもありました。
「厳しい現実を受け止めるのに時間がかかって…」
―つまり木村家の食卓じゃないですか? ダイナミックすぎる発想ですよ!
紗野 韓国料理だけじゃなくて、普通の料理も作ってもらえますし、忙しい時には自分も厨房に入って石焼ビビンバ作ったり、オムライス作ったりとかしましたよ。
―料理までできるんですね。木村姉妹はとにかくなんでも自分でやっちゃうタイプと。結局、おじいちゃんは何をしていた方なんですか?
真野 一番のメインはコーヒーの卸しをやってて、東海三県ってすごい喫茶店が盛んで、ほとんどの喫茶店に卸していたみたいです。
紗野 元々は地主で、コーヒーの卸しで財を成して不動産経営をしたり…。
真野 でも、実はもう屋敷はないんですよね。2013年まであったんですけど。その跡地は分譲地になって、一軒家が8軒ほど建っているらしいです。
紗野 もちろん韓国料理店もありませんしね。
―んっ、どういうことですか? まさか倒産!?
真野 そうなんですよ…。お嬢様育ちってことでバラエティ番組に出て、そこに一切ウソはないんですが、番組に出た1年後ぐらいに、いくつもあったおじいちゃんの会社が1社以外は全部倒れちゃって、この2年間ぐらいすごい大変だったんですよ。
紗野 実際、厳しい現実を受け止めるのに時間がかかってしまいました。家族を助けたかったですけど、自分たちはたくさんのお金を作ることもできないし…そこで、じゃあ何をしようってなった時に、落ち込んだ家族をまた試合に連れて行って泳いでいる姿を見せることが一番いいのかなって思いまして。
真野 結局、これがプロを目指すきっかけになりました。
―目頭が熱くなってきましたよ! いい話ですね~
真野 これはどこにも話してないよね。
「基本、浮気は3回まで許そうと思っているし」
―ありがとうございます。ところで双子の好きになる男性タイプはやっぱり似ています?
真野 全く違います! 私はクリスティアーノ・ロナウドの大ファン! 今まで28年生きてきて、好きになった人も彼氏になった人もロナウドを超えたことがなくて、常に私の中で1位なんですよ! だから彼氏は2位。
―ハードル高すぎです! ロナウドは世界の大スターですよ! つまり何かに秀でている人が好きってこと?
真野 はい、そうじゃないと尊敬できないです。アスリートがいいっていうのもありますし。やっぱりスポーツ選手は決まっている練習時間が終わっても、練習は終わりじゃないんですよね。夜、ゴハンを食べる約束をしてたとしても練習が全然うまくいかなかったら、もう1回プールに入りたくなりますし。それが何回も続くこともあったりするので、ずっとスポーツやってない人にはそれが理解できない。だからスポーツ経験者がいいんです!
―彼氏になった人は大変ですね! 紗野さんはどうですか?
紗野 私はね、結構ミーハーなとこにいきますよ! 太っている人が好きなんですよ。なのでお相撲さんとか。朝青龍とか好きでしたね。
―どこがミーハーなんですか、朝青龍ってヒーローっていうよりトラブルメーカーでしょ!
紗野 石川遼くんも好き。ダルビッシュさんとか大谷翔平さんとかハンカチ王子さんも。結構、流されやすいかもしれないんですけど。アスリートっていう面ではブレないですね。
―徹底してビッグネームです(苦笑)。
紗野 遼くんは本当に好きで、そのためにゴルフも始めましたし、ファンクラブも入っていたくらいなんで。見た目じゃなくて石川遼っていうプロゴルファーにすごく興味があったと思います。若くて、メディアの前でしっかり話ができて、どんな人なんだろうと…。
-そう言いいつつ、お互いから見たタイプはどんな感じなんでしょう?
真野 紗野は、ビジュアルは関係ないですね。
紗野 結構ひどくない!? その人の良いところしか見えないので自分からいくタイプですけど。結果的に“だめんず”なんです。あと、なかなか付き合うまでいかないし、付き合うとなったら別れることがないと思っているタイプなので。2、3回浮気をされたとしても別れる感覚はないんです。
浮気を本当に心から許せているかどうかはわからないですけど、それで関係が崩れちゃうようなのは嫌だなって。基本、浮気は3回まで許そうと思っているし、そういうところが女としてダメだと思うんですよね。
「酒を飲む前に食えよ!とか言っちゃいます」
―ムチャクチャ寛容ですね。これまでに浮気を3回もする人いました?
紗野 いました、いました。10代から20代にかけて6年くらい付き合った彼氏がいたんですけど、私は常にシンクロを一番に考えちゃうので、合宿とか遠征で彼のそばに全然いなかったですし、浮気はしょうがないと思っていました。
-逆に紗野さんから見て、真野さんの実際のタイプは?
紗野 好みのタイプがすごくわかりやすいんですよ。大勢の男性がいて、この人が真野のタイプだっていうのがすぐわかります。それぐらいわかりやすい。
真野 ハンサムで見た目に気を遣う人がいいです。格好良くいてくれないと嫌なんですよ。腹筋も割れてないと嫌だし、肌の色も焼けてないと嫌だし、あと絶対に黒髪・短髪。着る物も「なんでもいいでしょ!」って言う人はダメ。ビジュアルを大事にしている人が好きですね。
―それ、ゲイの方とかドンピシャな気も…。
真野 ははっ、確かに! どちらかというとそういう感じの…。あとは、真剣な話の時は真面目に対応してほしいんですけど、そうじゃない時はふざけている人がいいですね。何を言っても傷つかないみたいな。
紗野 真野は結構キツイことを言うんですよ。
真野 それを言い返してくるくらいの彼氏がいい。マジに受け止める人は全然ダメですね。
-例えば、どんなキツいことを?
真野 基本、ごはんを食べない人が嫌いなんで、自分たちも食べるから、ご飯をもりもり食べる人がいい。つまみにお酒なんか飲んでいたりすると、すごい嫌です。「酒を飲む前に食えよ!」とか言っちゃいます。
紗野 あと車の運転が下手な人が嫌いだよね! いつも言ってますもん。
真野 バックする時に助手席に腕を回すのに、すごい下手な人が嫌いです。「お前、代われよ!」って思いますもん。「何回やり直してんだよ!」って。
「夢は海外で活躍する女優です(笑)!」
―確かにキツいですよ! 彼氏も緊張して失敗しそうです…。
真野 別れた理由にも運転が下手クソだからっていうのがあります。
―かわいそう~(汗)。では最後に今後の目標を教えてください!
真野 野球とかサッカーはプロがありますが、シンクロ選手にもプロを作って、プロのシンクロ選手がたくさん生まれればいいなって思っています。
紗野 高校とか大学を卒業するタイミングで、みんなシンクロを辞めてしまうことが多くて。「私は絶対に日本代表は無理だなー」って思うコたちも辞めていってしまいます。そういうのは寂しいし、はっきりした道はないけれど、プロとして泳ぐことを仕事として、その道に多くの人が来て、最終的には賞金とかある…そういう大会が開けたらなって。その道のりは厳しいと思いますけど。
―やはりゆくゆくは指導者に?
紗野 そうですね、いつかなりたいと思っています。結婚して子供が生まれて、女のコだったら必ず日本代表にしたいと思いますし。コーチとして娘のオリンピックについて行きたいとも思います。
-真野さんは?
真野 私は女優になりたい!
一同 ははははっ(大爆笑)。
真野 あのー、これ書かなくてもいいんですけど、ある程度シンクロでの目標を達成したら女優になりたいと思ってるんです。この前、マネージャーさんに女優になれると思う?って聞いたら、無理だと言われたんですけどね。
マネージャー キャサリン・ゼタ=ジョーンズみたいになりたいって…化粧品のコマーシャルに出たいって言うんですよ。
真野 そこまで言っちゃう(笑)!
―さっきまでの、いい話が台無しじゃないですか(笑)!
紗野 でも過去に海外のシンクロ選手で『猿の惑星』のヒロイン役やった人とか『パイレーツオブカリビアン』にも元シンクロ選手が出てたし…。
―姉を応援してその気にさせるより、止めたほうが!(笑)
真野 はははっ、夢は海外で活躍する女優です(笑)!
一同 ははははっ。(大爆笑)
(取材・文/週プレNEWS編集部 撮影/松井秀樹)
■木村真野/紗野(きむら まや/さや) 1986年12月5日生まれ 愛知県名古屋市出身 身長159cm 体重52kg 血液型=A型 ○シンクロナイズドスイミング元日本代表。現在はシンクロプロスイマーとして活躍。2015年8月、FINAマスターズ世界選手権(ロシア・カザン)デュエット1位。10月、アメリカで開催された2015USマスターズ シンクロナイズドスイミング選手権のデュエットで優勝を飾る。 最新情報は公式ブログでご確認ください! http://ameblo.jp/kimurasakura/