今年も様々なドラマを生んだ競馬界の ラストはいかに…。 ※写真は本文と関係ありません 今年も様々なドラマを生んだ競馬界の ラストはいかに…。 ※写真は本文と関係ありません

今年の競馬シーンの締めくくりとなる有馬記念がもうすぐ始まる。果たして、勝利するのはどの馬か? 注目の結果を予測するため、週プレ独自の視点から「有馬記念の傾向と対策」を探ってみた。

まず、競馬はビッグタイトルであればあるほど、「世相を反映した結果になりやすい」ということ。ラグビーW杯で活躍した五郎丸歩がプレゼンターとして来場した今年のジャパンCは彼の背番号である「15番」のショウナンパンドラが勝利。さらにその翌週は、新語・流行語大賞にトリプルスリーが選ばれると、チャンピオンズCを“サン”ビスタが勝利!

こうした流れを考慮した上で、過去の有馬記念をチェックしてみよう。

例えば、アメリカ同時多発テロが発生した01年は1着マンハッタンカフェ、2着アメリカンボスの「アメリカ馬券」で大波乱に。さらに、その年の世相を現す「今年の漢字」が「金」だった12年はゴールドシップが勝利を収めた。サッカーW杯が開催された昨年は、2着に人気薄だったトゥザワールドがつっこんでいる。

では、今年のサイン馬は? まずは「トリプルスリー」でキタ“サン”ブラック。この秋のGI戦線では、キタサンブラック(菊花賞)、サンビスタ(チャンピオンズC)が勝利しているが、二度あることは『三』度あるかも。

さらにもうひとつの流行語大賞「爆買い」から、須“貝”調教師のゴールドシップ…というのは、ちょっと無理がありそうだが、それでも出走馬の中で最も賞金を荒稼ぎ(=爆買い)しているのはこの馬。キタサンブラック-ゴールドシップの流行語馬券も押さえるべきか。

さらに世相に加え、当日のゲストにも注意が必要だ。昨年は、読売ジャイアンツの長嶋茂雄終身名誉監督が来場すると、その長嶋氏と同じ誕生日(2月20日)のジェンティルドンナが勝利! 自ら引退に華を添えた。

今年、プレゼンターを務めるのは女優の有村架純ちゃん。残念ながら彼女と誕生日が同じ(2月13日)出走予定馬はおらず、出走予定の調教師や騎手も該当ゼロ…。

が、しかし! 冷静に考えると、今年のJRAのCMキャラクターは3人(瑛太、笑福亭鶴瓶、有村架純)ながら、今回、男性ふたりは来場しない。つまり、男が来ない=牝馬が勝つという重大サインか!

登録のある牝馬の中では、ドラマ『あまちゃん』で有村架純が歌った『潮騒のメモリー』に頻繁(ひんぱん)に登場する歌詞「マーメイド」から、今年のマーメイドステークスの2着馬、マリアライト(牝4)を抜擢したい。

以上より、サインからの推奨馬はキタサンブラック、ゴールドシップ、マリアライトの3頭になる。

さらに、発売中の『週刊プレイボーイ』1・2号では、有馬記念の予想をデータ編、ロマン編など、他にもあらゆる角度から大検証。今年の負け分を取り返す勝利を手にするためにも、是非チェックしてみては!

(取材・文/土屋真光)

■週刊プレイボーイ1・2号(12月21日)「有馬記念はデータ×オカルト×ロマン馬券で2015年の負けを全部、取り返せ!!」より