リオ五輪で「死のB組」が確定したU-23日本代表に予選突破の可能性はあるのか?

リオ五輪でナイジェリア、コロンビア、スウェーデンと対戦する「死のB組」が確定したU-23日本代表。厳しい状況の中、予選突破の可能性はあるのか?

まずは、戦術面から検証してみよう。

ここ数年、日本のサッカー界では「自分たちのサッカー」という言葉が流行語的にもてはやされてきた。実体のない曖昧(あいまい)な、それでいてなんとなく響きのいいポジティブワードだが、手倉森監督はそれに明確なNOを唱えている。

サッカージャーナリストの川端暁彦氏がこう解説する。

「チーム結成時から、手倉森監督は『柔軟性と割り切り』というコンセプトを掲げている。これはひとつの戦い方を貫くのではなく、戦況や相手に応じて柔軟に対応するということ。そのため戦術的なバリエーションは意外に多く、システムも相手に応じて柔軟に変えられる」(川端氏)

やりたいサッカーではなく、勝つためのサッカー。これは、簡単そうに聞こえてなかなか難しい。例えばボールを自軍が支配する、いわゆるポゼッションフットボールは見栄えのいい戦い方だが、必ずしも勝利に結びつくとは限らない。

決定力不足が長きにわたる課題の日本には、むしろ守備を基調とし、相手の隙を突いてカウンター攻撃で点を取る、そんなサッカーのほうが向いているのかもしれない。決して派手ではなく、むしろ素人目には「楽しくないサッカー」にも映るが、勝利を考えた時には現実的な戦い方なのだ。

ところで、弱小チームが強豪チームを次々に倒す光景を最近、目にしてはいないだろうか?

そう、それはイングランドプレミアリーグで快進撃を続けるレスター・シティFCだ。日本代表のエース・岡崎慎司の活躍もあり、知っている人も多いはずだ。元オリンピック代表の城彰二氏がレスターの戦術を解き明かす。

「レスターのサッカーはカウンター攻撃が基本。ポゼッションには重きを置かず、堅い守りに徹し勝機をうかがう。これが功を奏し、今も首位をひた走っています。そんな『弱者の戦い方』は日本代表にとっても参考になるのでは」

さらに、なんといっても予選突破の鍵を握るのは年齢無制限で選手を招集できる「オーバーエイジ」だが…。

『週刊プレイボーイ』19・20合併号では、B組で勝ち残るためのオーバーエイジ枠の使い方を徹底考察。識者の意見をもとに導き出した最適なメンバーは誰か? ぜひ本誌でご覧いただきたい。

(取材・文/本誌取材班)