「自分はまだまだ。何かひとつ、人よりも秀でた技術を身につけたい」と闘志を燃やす富樫麗加 「自分はまだまだ。何かひとつ、人よりも秀でた技術を身につけたい」と闘志を燃やす富樫麗加

白百合女子大出身の美人レーサー。そんな経歴ばかりが話題になる富樫麗加(とがし・れいか)だが、小動物を思わせるかわいらしい瞳が放つのは、すでに一流の勝負師の光だ。

厳格な両親に育てられた富樫は、女子高から女子大へと進んだ。「みんなと同じことはしたくない」と考えていた彼女の運命が変わったのは、大学1年の春。たまたま通りかかったボートレース場から聞こえた爆音に一瞬で魅了されたのだ。

ボートレーサーという職業を視界に入れた彼女は、返事を渋る両親を説得するため、大学4年時には有名企業の内定を獲得した上で、「好きなことをさせてほしい」と直訴した。

両親を説得して進んだボートの世界は過酷だった。体重の軽い選手が有利とあって、減量はもちろんのこと、レース開催中の数日間は水以外口にしない。

男女の垣根なく真剣勝負が繰り広げられる命がけの毎日。女だからとナメられたときは腹が立った。悔しい負け方をしたときは風呂で涙を流したという。

「整備・スタート・旋回の3つがそろって、はじめて強いレーサーになれる。自分はまだまだ。何かひとつ、人よりも秀でた技術を身につけたい」

気がつけば、レーサーになって4年目。3年間はボートだけに集中すると決めていた。これからは恋もしたい。

「自分からはグイグイいけないんです。気がつけばズボンばかりはいてしまうので、まずはスカートをはいて女子力を上げようと思っています」

月1回は美容院に行き、休みがあればホットヨガにも通う。

「ネイルもしたいけど、エンジン整備で爪が真っ黒になってしまうのが悩みです(笑)」

●富樫麗加(とがし・れいか) 1989年11月8日生まれ(26歳)所属=東京 獲得賞金=6,729,000円 ランク=B1 次走=7/28~8/1(三国)

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(取材・文/キンマサタカ[パンダ舎] 撮影/鷹場康博 ヘア&メイク/鬼頭恵美 企画協力/公益財団法人JKA 一般財団法人日本モーターボート競走会 撮影協力/ボートレース多摩川)