いよいよ開幕が迫ったリオ五輪。果たして日本選手団は何個のメダルを獲得できるのだろうか いよいよ開幕が迫ったリオ五輪。果たして日本選手団は何個のメダルを獲得できるのだろうか

日本選手団の髙田裕司総監督は五輪壮行会(7月3日)後の会見でメダル獲得目標を「金14個を含む合計30個以上」と宣言。しかし過去最多となった4年前のロンドン五輪でも金7個を含む38個だ。果たして、壮行会で掲げた目標は妥当なのか?

1992年のバルセロナ五輪以来の夏季・冬季合わせて13大会連続で五輪を現地取材している“アマチュアスポーツの鬼”ことスポーツライターの折山淑美氏は「それ以上も狙える」と指摘する。

まず、“鉄板中の鉄板”といえるのが、男子体操・個人総合の内村航平だ。

「内村はロンドン五輪の金メダリストというだけでなく、世界選手権も6連覇中のまさに“絶対王者”。個人総合での金は、よほどのアクシデントがない限り確実です。そのエース内村に加え、次期エース白井健三を擁する男子団体も“黄金期”ともいえる充実したメンバーがそろい、04年アテネ五輪以来の金の可能性が高い」(折山氏)

種目別でも、内村は鉄棒で金が濃厚。“ひねり王子”こと白井も、ゆかで現在最高のH難度の新技「シライ3」を成功させれば圧勝で金となるはず。さらに跳馬でも、伸身ユルチェンコ3回半ひねりが成功すれば、新技と認定され、4つ目の「シライ」と名がつく技が生まれ、同時に金獲得となるだろう。

体操のほかにも、日本のお家芸と言われた柔道、水泳、卓球、さらに、日本史上初の五輪金メダルが目前のバトミントンなどもメダルの期待が高い競技だ。それだけに「金14個を含む合計30個以上」という宣言も、妥当な数字と言えるのである。

しかし、この目標は国家ぐるみのドーピングが指摘され、メダル候補である多くのロシア選手の参加が認められなくなる前に掲げられたもの。さらに、4年後の東京五輪に弾みをつけたい日本が前回大会並みのメダル数で満足していいものなのか。

発売中の『週刊プレイボーイ』33号では、期待を込めてメダル獲得数を独自予想。少なく見積もっても66個となった内訳を掲載している。リオ五輪でさらに盛り上がるためにも、ぜひ誌面で注目競技を確認していただきたい。

(取材・文/水野光博 写真/日本雑誌協会)

■週刊プレイボーイ33号「リオ五輪、ニッポンのメダル全66個完全予想リスト!!」より